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『レクリエーションを作る 5つのプロセス』①アセスメントする

レクリエーションは大事な介護サービスの1つです。
わたしの経験上ですが、
直接身体に触れる身体介護は研修や教本など学ぶ機会が多く重要視されています。

一方、レクリエーションに関しては「なにをしていいのかわからない」という介護福祉士が多いのではないでしょうか?

行き当たりばったりや盛り上げればよいと、何となく行ったレクリエーションは質が悪い。

【根拠を持ったレクリエーション】が一般的に行われることで、高齢者の生活の質(QOL)を高めることに繋がると思います。


なぜアセスメントが必要なのか?

高齢者レクリエーションにおいて多くの場合は、本や雑誌で紹介されているもの、動画などで検索したものを取り入れているかと思います。

しかし、介護計画書のなかには入浴介助、排泄介助、食事介助と並んで『他者交流、刺激入れ』としてレクリエーションへの参加が盛り込まれています。

介護計画書はアセスメントのもと立案されています。

つまり、提供する介護サービスには全て『アセスメント → プラン立案』

この流れがなければいけません。

・ 1人でお風呂に入れない → 入浴介助
【具体策】洗髪介助、浴槽移動付き添い

・ 尿意がわからない → 排泄介助
【具体策】定期的に排泄促し、汚染確認

・ 自分で咀嚼できない → 食事介助
【具体策】口元まで食物を運ぶ

これらと同様にレクリエーションにも
『課題 → 解決策 → 具体策』
とプラン立案の手順を踏んで計画されなければいけません。

課題をあげるためにはアセスメントが必要不可欠。

密度の濃いアセスメントが質の高いサービスを作る元となっていく。

レクリエーションは既存のものを取り入れるから、【作り込んで結果を評価する】へ意識を変えていく必要があるのです。


なにを対象にアセスメントするのか?

アセスメントの対象は集団です。

通常の介護計画書は一人一人に寄り添い、個別性を持たせて作成します。

レクリエーションでは対象が集団になるので、
『集団の特性』に焦点をあてましょう。

介護福祉士としては慣れない思考かと思いますが、『集団という1人の利用者』という感覚でみていくとわかりやすいと思います。


具体的なアセスメント方法

集団では身体能力、認知能力にバラつきがあります。

注目するべきは、その集団の1番高いレベルと1番低いレベルです。

【高いレベル】
・ 屋外で散歩できる
・ 独居生活を維持できている
【低いレベル】
・ 1人で安全に歩行できない
・ 5分しか記憶維持できない

レベルの高低を中心にアセスメントしていき、その集団ができること、できないことを明確にしていきます。

ある程度アセスメントが進んだら、集団のレベルを5段階にわけて割合を出していきます。

【高レベル】5%
【やや高レベル】10%
【中レベル】40%
【やや低レベル】 35%
【低レベル】10%

このように分類わけすることで、集団の傾向が見えてきます。

アセスメントの内容が充実していれば、その後の計画に幅を持たせてレクリエーションの質を高めてくれます。

集団のアセスメントは何人もの利用者さんを、よく観察しなければいけません。

どれだけ普段から意識して関わりを持っているか。

介護福祉士としての質もためされる作業だと感じます。


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