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人的資本経営を知的資産経営の視点からみてみると?

【今日のポイント】

知的「資産」知的「財産」経営「資源」などの用語について、「資本」も経営・マネジメントの分野ではよく使われる言葉ですね。

近年注目が高まっている「人的資本経営」を知的資産経営の視点から見てみると、3つの知的資産すべての要素が盛り込まれており
改めて、「人材(ヒト)」が経営や事業の改革において重みを増していることを認識するとともに、そこに焦点を当てて改革のヒントを探る有用性も高まっているものと考える次第です。

1.知的「資産」と人的「資本」

先日のブログトピックス『知的資産と経営資源の関係に考える用語の捉え方』 https://note.com/nobu_g_smb/n/n6ff0e16a6cb6 で、「資産」「財産」「資源」などの用語の知的資産経営関連のコンテンツの中での使われ方と用語の定義とその共有の重要性について考えましたが、

上記の用語の他に、「資本」も経営や経営、マネジメントの分野ではよく使われる言葉ですね。

近年では、「人的資本経営」との言葉で、「人材(ヒト)」に焦点を当てた経営革が話題を目にする機会が増えています。

この「人的資本経営」について、経済産業省のサイト『人的資本経営 ~人材の価値を最大限に引き出す~』 https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinteki_shihon/index.html )では、以下のように説明しています。
(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同じ。)

『人的資本経営とは、人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方です。』

(出典:経済産業省 『人的資本経営 ~人材の価値を最大限に引き出す~』https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinteki_shihon/index.html より)

上記のサイトでは、2022年8月25日に設立総会が開催された、「人的資本経営コンソーシアム」( https://hcm-consortium.go.jp/ )とその活動経緯についてリンクと概要を掲載しています。

また、日本企業の人的資本経営に関する現状を把握することを目的として実施した『人的資本経営に関する調査』の結果(『人的資本経営に関する調査 集計結果 令和4年5月』( https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinteki_shihon/pdf/survey_summary.pdf )やセミナーなどのイベントについても掲載されていますので、行政の視点から見た「人的資本経営」の一端をみる参考にもなるかと思います。


2.人的資本経営を知的資産経営の視点で見てみる

上記のように、人的資本経営は、大手企業を中心に経営の課題の一つとして認されれつつあるようですが、取り組み方や進捗についても各社毎に異なっていることが上記の経済産業省の調査結果などからも窺えるかと思います。

ただ、人的資本経営の視点や取り組みの要素として上記の調査結果資料に記載されている内容を見ると、

知的資産経営の「人的資産」(人に帰属している知見やスキルなど)、組織全体として適切に活用するための仕組みについて、人材ポートフォリオや必要な人材の要件などを定義し、人材の育成やキャリア構築の支援などを挙げており、
これらは、知的資産経営の「構造資産」に相当するため、

「人的資産の構造資産化」が重要な要素となっていることが窺えるかと思います。

また、「投資家との対話」などの社外のステークホルダーとの関係についても記載されていることから、
知的資産経営の「関係資産」の構築と強化も人的資本経営で取り組む事項といえるかと思います。


3.「人材」を軸として経営や事業の改革のヒントを探る

上記で、非常にざっくりと人的資本経営には知的資産経営の3つの知的資産に関する要素が全て盛り込まれている事を見てきましたが、

まだ、大手企業でも進捗が進んでいない要素も多いながら、
企業の人材について、組織的に取り組む必要性の認識が高まりつつあり、そこで課題とされている点は、DXによる事業改革などとにも共通しているものがると感じます。

今後、人的資本経営や知的資産経営に限らず、「人材」が経営・事業の課題の対象として重みを増していくことは確かかと思うとともに、「人材(ヒト)」に焦点を当てて、そこを起点として経営や事業改革のヒントを探ることの必要性と有用性も高まってくるものと考える次第です。

【今日のまとめ】

・経営、マネジメントの分野で、「人的資本経営」との言葉で、「人材(ヒト)」に焦点を当てた経営革が話題を目にする機会が増えている
・人的資本経営の取り組む要素の中には、知的資産経営の「人的資産」、「構造資産」、「関係資産」の全てが盛り込まれており、特に「人的資産の構造資産化」は重要な要素となっていることが窺える
・今後も「人材(ヒト)」に焦点を当てて、そこを起点として経営や事業改革のヒントを探ることの必要性と有用性が高まってくるものと考える次第です

#人的資本経営 #知的資産経営 #経営資源 #知的財産 #ビジネス #人材と事業改革

最後までお読み頂き、有難うございます(*^^*)!
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見出し画像:Pete LinforthによるPixabayからの画像

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