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優秀なのに自己価値が低い、二軸人間

人間は多くの場合、大人に育てられます。その環境では、大人の言うことを聞くことが望まれます。ここでは便宜上、育ててくれた大人を親とします。

自分の思うことばかりをしていると親に怒られ、時には嫌われてしまうこともあります。これは子供にとって大問題です。生きていくためには親に気に入られる必要があります。

生まれてすぐにやんちゃだった子供も、一定の時間が経つと、一定数、親の言うことを聞くようになります。つまり聞き分けの良い子供になります。しかし、これが問題です。

なぜ問題かと言うと、自分の個性を殺して、親の言う通りにしてしまうからです。自分の思う通りに行動すると親に怒られますから、親の顔色を伺い、親の望むことをするようになります。そうすると親が喜びます。結果として、子供は良い思いができます。だから怒られるよりも、いい想いを取る方に自然と流れます。

日本の子育てはこのような傾向があります。もちろん、子供を尊重してくれる親もいますが、全てがそうではありません。

大人たちの望む子供になると、子供は自分のやりたいことや思うことにエネルギーを注がなくなります。その結果、親に従う自分という軸と、自分自身という軸に分かれます。この自分自身という軸は、実際にはほとんど実行されません。自分で自分を抑圧する形になります。だから、大人になる頃には、親にとって都合の良い子供であっても、自分自身を好きだと思うことや、自分のやりたいことが分かっていることはほとんどありません。そうなると、20代で自分探しの旅に出ることになります。

本当の自分とは何かを考えるようになります。

実際に、20年以上も自分自身を認めたり、やりたいことをやってこなかった人にとって、やりたいことを見つけることは至難の業です。

その結果、やりたいことがあまりなく、暇つぶしに時間を使うことになります。暇つぶしは、ゲームや、大して楽しくない行動、いじめ(加害側)です。

一部は親の期待に応え、資格を取ったり、勉強に励んだりする子もいます。その結果、行動でしか認められない自分が出来上がります。

これが幸せかどうかは本人次第です。

親との関係が良好であっても、自分自身を好きでなければ、何か問題が発生しています。このことに気づければ、自分自身をやり直すことになりますが、20年の空白時間をそんなに簡単に埋めることはできません。

空白を埋めようとすると、意識的に生きる必要があります。意識的に生きれば、20年もかからずに自分の楽しいことや、本来何を言いたいのかが分かるようになります。

自分と向き合うことは、自分自身を取り戻すために必要です。

しかし、自分と向き合う方法はあまり知られていません。みんなノートに色々書いてはいますが、そのノートを見返しているでしょうか? 見返さなければ、ノートは書いた時の気持ち良さだけで終わってしまいます。

大事なことは、行動して経験することです。

承認の中で生きてきた子供は、自分が親の期待に応えている部分が正しいと信じているため、どうしてもその自分変えられず、自分を探すことになかなか動きません。

その結果、色々なことができますが、自分が好きではありません。うっすらと苦しさが残ります。社会生活も相手に合わせている限り、問題は起こりませんが、心の中では認めて欲しい、分かって欲しいという気持ちがぐるぐると巡ります。

解決策は、自分で自分を肯定することです。

それは、自分のやりたいことをブレーキをかけずにやってみることです。もちろん社会のルールには従う必要がありますが、その中でやりたいことをやります。

興味のあることを試してみる。自分の意見を言葉にして発信してみる。こうしたことを経て、経験し、他人の意見を聞いていきます。そうすると化学反応が起こり始めます。

短時間で変化を手にすることはできません。何年かはかかると思います。
日々継続することで、自分を見つけることができるのです。

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