福岡伸一『動的平衡2 生命は自由になれるのか』
福岡伸一の著作が大好きだ。
動的平衡の話は仏教的でもある。
それは何も、「ゆく川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず」的な諸行無常間を著しているから、という意味だけでなく、「実態がない」という唯識的な世界観を生物学から著しているから。
特にこの「動的平衡2 生命は自由になれるか」の中で展開する話は芸術分野などに対比しながら、世界がどう成り立っているのかるを説明しているようにも読める。
仕事(会社)も動的平衡が成立しているか?が継続するための鍵なのかもしれない、と組織の一歯車としてぼくは思う。
ぼくの中には、ぼくがいなくなっても平衡が保たれるように(つまり、ぼくがいなくなっても何もなかったかのように存続してくれることを)祈る自分がいる。
そして、そうなるように属人的に発展させた仕事のノウハウを非属人的な仕組み化することを日常のタスクにしていた、と自負もしている。全然やりきれてないけど。
と同時に、ぼくがいなくなったときに混迷極まるほど自分のプレゼンスが高ければなぁ、という醜い自我も同時に存在している。
話を福岡先生の著作に戻して、下に引用した遺伝情報の発現と音楽の話はすごいな。
音楽は、生命の律動を外部記憶装置にバックアップするためのメディアと言えるっていうことか。
これはすごい。
じっくり咀嚼して、思考を整理する必要がある。
っていうことで、2023-04-09現在、まだ読んでる途中。
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