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「すべてのものは二度作られる」

「目的を持って始めるという習慣は、「すべてのものは二度作られる」という原則に基づいている。万物にはまず知的な第一の創造があり、それから物的な第二の創造がある。」
スティーブン・R・コヴィー著『7つの習慣』

企画で製品開発に携わっている方には釈迦に説法ですが、頭でイメージしたものを企画書にして、それを仕様、設計に落とし込んで具体的な開発作業に取り掛かります。事業構想も計画に落とし込んで実行です。

しかし、現実的にはいろいろなトラブルが発生し、成果が収益と直結しなかったり、そのことによって資金繰りが厳しくなったり、はたまた人が離れていったりとハードシングスの連続で、いつのまにかこの原則を忘れてしまうようです。

自分自身、アジャイルに走りながら考える方針だと、崩れ落ちる橋が落ちる前に渡りきればいいとばかりに力技でやってきた過去を振り返ると、あれはその場で全力で駆け足していんだなと振り返っています。

この原則、最近読んだ別の本で知ったのですが、原典にあたってみようと当該部分を読んでみました。

「会社も同様である。会社を成功させるには、達成しようとしている目的が明確になっていなければならない。ターゲット市場に合わせて、提供したい商品やサービスをよく考える。それから資金、管理、研究開発、マーケティング、人事、機材などの各資源を組織し、その目的の達成に向ける。目的がはっきりしているかそうかで会社の成功が決まるケースが多い。挫折する会社のほとんどは、その理由が、第一の創造の失敗なのである。資金計画の甘さ、マーケットに対する理解不足、きちんとした事業計画の欠如などである。」

デジカルは企画制作会社として立ち上げましたが、最初期に制作会社として上手くいってしまい、途中で企画制作会社に舵を切り替え直そうと焦り、結果、切迫した現状に押されて、雑で弱気な対応をしてしまい失敗したように思います。

しかし、このコロナ禍で足踏みせざるを得ない状況となって、しかも2度目の緊急事態宣言、それも延長で時間に余裕ができたので、再び企画制作会社としての目的と計画を紙に落とし込む好機到来と考えています。昨年あたりからなんとなく、そういうことかもしれないと直感があったのですが、そんなときに本書と出会ったことで確信に変わりました。

私自身は、ここ10年ほどの試行錯誤で、サービス型事業の開発に興味の対象が移っています。そこで、現場を担える企画者や制作者が楽しく仕事ができて儲かる事業体を作りたいと思います。

具体的には、コンテンツ企画制作会社として、読み物コンテンツの企画制作と発信出版をビジネスにしたいと考えていますが、提供するサービスパッケージの開発について、仕事を担えるスタッフの登用と、企画制作会社としてのライン構築を目標に、5ヶ月で実行に移します。

まずは紙に落とし込む仕事から。

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