【超短編小説】細(その3)#140字小説
冷やかしで飛び込んだテント小屋。もう少し真面目に答えてよ!アラ還らしき占い師は、細い金縁眼鏡をずらせながらいう。この世で真面目さなんてクソ食らえだと開き直れば、占い師は細い眼を一層細く睨んだ。ほろ酔い気分が一気に醒める。ハイ!と俯いた私は、自分自身のか細い神経を嘲笑し、忸怩した。
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冷やかしで飛び込んだテント小屋。もう少し真面目に答えてよ!アラ還らしき占い師は、細い金縁眼鏡をずらせながらいう。この世で真面目さなんてクソ食らえだと開き直れば、占い師は細い眼を一層細く睨んだ。ほろ酔い気分が一気に醒める。ハイ!と俯いた私は、自分自身のか細い神経を嘲笑し、忸怩した。
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