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【勝手に人生相談 No.209】引きこもりの父が心配(青森県・30代女性)

▼ご相談内容▼

定年退職後5年近くなる父が社会と関わりを持とうとせず心配です。

家でずっとテレビを見て、たまに母に話かけたり、スマホをみて文句を言ったりしています。

父の希望する人生ならそれで良いとわかっいるのですが、このまま地域とのつながりもなく孤立してしまうことが心配です。

人との関わりを持ってほしいというのは、私の勝手な希望なのでしょうか?(青森県・30代女性)

▼やまのぼ回答▼

 あなたは、お父さん思いで、とても親孝行な娘さんだと思います。でも、何事も過ぎたるは及ばざるが如しと申します。親孝行だって、その例外ではありません。

 あなたの心配は、お父様にとって、むしろ、迷惑なことかもしれません。半世紀以上、世間という荒波を越えて来られたのです。お仕事には定年退職という、区切りがあります。

 ところが、人生にはそのような確固たる区切りがありません。だったら、創って差し上げましょう。

 いままで我慢していた生き方を、存分にプレゼントしてあげましょう。テレビが好きなら、四六時中見放題。文句は言い放題。やりたかった趣味に没頭させてあげるのもいいでしょう。

 あなたの仰る通り、お父さんの好き勝手な生き方をさせてあげるのが、一番の親孝行だと思います。

 地域から孤立する心配など無用です。世間は何もしてくれません。口では同情してくれても、所詮、人間は一人で行く宿命を負っています。

 とは、いっても地域と、完全には断絶したくありません。適当な距離を保って付き合う程度でいいのです。

 ご自分のことは、ご自分で解決していくべきなのです。ご自分で解決できなくなったときは、全身全霊で助けてさしあげればいいのでしょう。

 それまでは、あなたが、楽しい毎日に、生き生きとしていることが、お父様の生きがいになり、最高の親孝行になるのです。



▼次回のご相談予告▼
 次回の【勝手に人生相談 No.210】は、東京都・20代女性のご相談です。
「物を送る祖母に気疲れ」を、予定しております。


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