![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/102033898/rectangle_large_type_2_b61bcc7564e385137d436e0e541984b4.jpeg?width=800)
【超短編小説】明(その1)#140字小説
春の星々140字小説コンテスト 応募作品
父の介護は近くに住む妹に任せっきりだった。今夜が峠だと知らされ、最終の新幹線で駆けつける。トイレに立った妹に代わって、絡まる痰を除いてやろうと吸引機を父の口元へ運ぶと、物凄い形相で私の手を払いのける父。積年の不義理に謝罪の言葉も言えず、許しの言葉もなく、明け方呆気なく父は逝った。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?
春の星々140字小説コンテスト 応募作品
父の介護は近くに住む妹に任せっきりだった。今夜が峠だと知らされ、最終の新幹線で駆けつける。トイレに立った妹に代わって、絡まる痰を除いてやろうと吸引機を父の口元へ運ぶと、物凄い形相で私の手を払いのける父。積年の不義理に謝罪の言葉も言えず、許しの言葉もなく、明け方呆気なく父は逝った。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?