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オリックス・山岡が5回無失点と開幕ローテへアピール!ディグプロ3月8日

 昨季終盤では中継ぎを務めた猛牛の右腕が、今季は先発としてアピールを重ねています。
 今回は、3月8日に行われたオープン戦5試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。

DeNA対日本ハム戦

横浜スタジアム

13:00プレイボール

スコア DeNA4-4日本ハム(規定により引き分け)

スタメン
DeNA       日本ハム
1 中 関根     1 左 郡司
2 指 オースティン 2 指 スティーブンソン
3 右 梶原     3 一 加藤豪
4 捕 松尾     4 三 野村佑
5 三 石上     5 捕 伏見
6 左 東妻純    6 二 石井一
7 一 大和     7 右 今川
8 遊 森敬     8 遊 細川凌
9 二 林琢     9 中 江越
  投 東克       投 北山

 DeNAは開幕投手に内定した東克、日本ハムは開幕ローテ入りを目指す北山が先発します。

日本ハム・北山は、山本由を模したフォームで快速球を連発。最速は155キロ、平均的にも150キロを超えるストレートを多く投げていましたが、制球を乱し与四球は5個。
 タイムリーも許すなど、4回4安打、4奪三振、5四球、3失点で降板した北山は、

 「対バッターと勝負できていない場面がすごく多かった。うまく乗っていくというか、切り替えて修正して、というのが今日はできなかった」

日刊スポーツ 2024年3月8日 21:29配信の記事より一部抜粋。

 と振り返り。次回は打者専念での投球ができるでしょうか。

 一方の東克も調整に不安の残る形に。初回こそ三者凡退に抑えたものの、2回に野村佑から被弾。その後、4回には今川からホームランを喰らうなど、4回6安打、3奪三振、1四球、3失点で降板しました。
 野村佑に2打点を挙げられた左腕は、

 「イメージと結果が違った。その2球種が今後の課題」

サンスポ 2024年3月8日 20:38配信の記事より一部抜粋。

 と、被弾したツーシームとカットボールについて言及。次回までに精度を上げていきたいところです。

 そして、この試合で打ちまくっていたのは件の野村佑。2回の第一打席、初球を捉え先制のソロホームランとすると、3回には二死二塁の場面でレフトへタイムリーを放ちます。
 二塁上でタッチアウトにはなりましたが、途中交代で退くまで2打数2安打2打点1本塁打の活躍。

 「積極的にいこうと決めていました。初球を捉えられてよかったです」

日刊スポーツ 2024年3月8日 13:46配信の記事より一部抜粋。

 とホームランについてコメントした野村佑。万波と共に4番を争います。
 試合は終始日本ハムが勝ち越し、DeNAがそれに追いつくという展開となり、4-4で引き分け。9回には蝦名があわやサヨナラホームランという当たりを放った後に空振り三振を喫するなど珍事はありましたが、両者に決定打はありませんでしたを

勝利投手:無し
敗戦投手:無し
本塁打
日本ハム:野村佑希1号ソロ
     今川優馬1号ソロ
DeNA:オースティン1号ツーラン

投手リレー
日本ハム:北山-河野竜-ザバラ-杉浦-山本拓-北浦
DeNA:東克-松本凌-上茶谷-ウィック-ウェンデルケン-山﨑康

DeNA先発の東克。本拠地で2被弾を喫するなど、開幕に向けて不安が残る結果となりました。
日本ハム先発の北山。4イニングスで5つの四球を出すなど、制球力に課題を残しました。
2回にホームランを放った野村佑。3回にはタイムリーを打つなど、打撃の状態の良さをアピールしています。

ロッテ対ソフトバンク戦

ZOZOマリンスタジアム

13:00プレイボール

スコア ロッテ5-3ソフトバンク

スタメン
ロッテ      ソフトバンク
1 右 荻野   1 遊 仲田慶
2 指 ポランコ 2 中 川村
3 一 井上晴  3 三 栗原
4 左 山口航  4 一 山川
5 三 中村奨吾 5 指 ウォーカー
6 捕 佐藤都  6 二 牧原大
7 二 小川龍  7 右 正木
8 遊 友杉   8 捕 海野
9 中 和田康  9 左 緒方
  投 小島     投 板東

 ロッテは開幕投手に内定している小島、ソフトバンクは開幕一軍を狙う板東が先発します。

ソフトバンク・板東は仕上がりの良さを感じました。初回には井上晴にツーベースを浴びた後無失点で切り抜けると、2回は9球で三者凡退。
2回20球を投げ1安打、無失点のピッチングを披露しました。降板後、板東は

 「ブルペンから感覚は良かった。その感じが試合でも出せたので段階的には良かった」。

日刊スポーツ 2024年3月8日 17:50配信の記事より一部抜粋。

 とコメント。ローテ枠入選へ生き残り続けます。

 一方のロッテ・小島は開幕が少し不安な状態。
初回に二死一塁の場面で山川からツーランを被弾すると、2回にも二死二塁から育成の緒方にタイムリーを許します。
 その後は修正し無失点を続けましたが、4回6安打、5奪三振、1四球、3失点とムラのある内容に。

 「スピードは出ていた。できたこともあればできなかったこともあるので、練習していきたい」

サンスポ 2024年3月8日 19:30配信の記事より一部抜粋。

 とコメントした左腕は、日本ハムとの開幕戦に照準を合わせます。

 活発な動きを見せていたのはソフトバンク育成の緒方。この試合は「9番・レフト」で出場すると、2回の第一打席でタイムリー。4回にもチャンスを広げるなど、3打数2安打1打点の活躍を見せました。
 守備でもフェンスに激突しながらのファインプレーを見せるなど、支配下も現実味を帯びてきた俊足ヒッターは、

 「結果を出したい。アピールしたい。その一心で毎日、プレーしています。自分は結果を出し続けるしかないなので」

西スポWEB  2024年3月8日 17:53配信の記事より一部抜粋。

 とハングリー精神を覗かせました。
 試合は3点ビハインドから4回に一挙5点を入れたロッテが逆転勝ち。ソフトバンクの無敗記録を途絶えさせました。

勝利投手:小島和哉(1勝)
敗戦投手:松本晴(1敗)
セーブ:吉田凌(1S)
本塁打
ソフトバンク:山川穂高2号ツーラン

投手リレー
ソフトバンク:板東-松本晴-中村亮-杉山
ロッテ:小島-益田直-澤村-西村天-澤田-吉田凌

ロッテ先発の小島。被弾数を減らすためにも、高めに抜けるボールを減らしたいところです。
ソフトバンク先発の板東。2回無失点とローテ入りへ生き残り続けています。
この試合2安打1打点と活躍し、支配下登録へ猛アピールを続けるソフトバンク・緒方。

阪神対ヤクルト戦

阪神甲子園球場

13:00プレイボール

スコア 阪神5-6ヤクルト

スタメン
阪神       ヤクルト
1 中 近本   1 右 西川遥
2 二 中野   2 指 J.オスナ
3 指 ノイジー 3 捕 中村悠
4 一 大山   4 左 サンタナ
5 三 佐藤輝  5 遊 長岡
6 右 森下翔  6 指 宮本丈
7 左 井上広大 7 三 北村恵
8 遊 木浪   8 二 武岡
9 捕 坂本誠  9 中 岩田
  投 青柳     投 石川雅

 阪神は開幕投手に内定している青柳、ヤクルトは開幕ローテ入りを目指す石川雅が先発します。

石川雅は開幕一軍が少し怪しくなる結果に。初回から味方のエラーも絡みながら1点を失うと、2回には一死一、三塁から近本にタイムリーを許します。
 そして3回には井上広大、小幡にタイムリーを浴び3点を失って降板。2回3分の2を投げ9安打、3奪三振、1四球、5失点の内容に石川雅は

 「左のインコースをしっかり投げられないと抑えられないなというところなので。右のインサイドはいいボールもありつつというところですけども、やっぱり打たれ出すと、偏りだすので、そういうところは組み立てもそうですけど、狙ったところに投げ込むのが大事かなと思います」

日刊スポーツ 2024年3月8日 17:46配信の記事より一部抜粋。

 と俯きました。

 一方で阪神・青柳は開幕に向けて順調な調整を見せています。初回こそ二死一、二塁のピンチを招きましたが、ここを無失点で乗り切ると、2〜4回は3人で全て終わらせます。
 しかし、4回1安打、3奪三振、2四球、無失点のピッチングに青柳は

 「内容は特に気にしてなかった。どちらかというと、1アウトからフォアボールを簡単に出してしまったりとか、サンタナ選手に打たれたのも抜けたボール。そういう部分での反省点の方が大きかった」

日刊スポーツ 2024年3月8日 14:33配信の記事より一部抜粋。

 と及第点を与えません。課題を見つめ直し、開幕までに自身の投球を磨き上げます。

 打者で調子が上がってきているのが阪神・近本。元々春先は状態の上がらない選手ですが、この試合は2打数2安打1打点と好調。
 オープン戦打率を.316まで上げた近本は、

 「この時期の結果としては何も考えてない」

デイリースポーツ 2024年3月9日 5:01配信の記事より一部抜粋。

 と話しながらも、試合前に目標としていた「脱力打法」を意識してできていた証が数字に表れていますね。
 試合は5-0で迎えた8回表二死から阪神が阿鼻叫喚の4エラーをしでかし、一挙6失点。5-6でヤクルトが逆転勝利しました。

勝利投手:宮川哲(1勝1敗)
敗戦投手:桐敷拓馬(1敗)
セーブ:大西広樹(1S)

投手リレー
ヤクルト:石川雅-沼田-嘉弥真-木澤-宮川-大西
阪神:青柳-漆原-浜地-椎葉-桐敷-岡留

阪神先発の青柳。4回無失点と開幕戦を任せられる投球を披露しました。
ヤクルト先発の石川雅。阪神打線に痛打を浴び、3回持たずに5失点で降板しました。
この試合でマルチヒットを記録し、打率を3割に乗せた阪神・近本。

広島対中日戦

MAZDAZoom-Zoomスタジアム広島

13:00プレイボール

スコア 広島0-4中日

スタメン
広島        中日
1 右 野間    1 三 カリステ
2 遊 上本    2 二 田中幹
3 中 秋山翔   3 指 中島宏
4 指 シャイナー 4 一 中田翔
5 三 レイノルズ 5 右 細川成
6 一 堂林    6 左 ディカーソン
7 二 菊池    7 中 三好
8 捕 會澤    8 捕 木下拓
9 左 宇草    9 遊 C.ロドリゲス
  投 床田      投 涌井

 広島は開幕ローテに内定している床田、中日は開幕ローテ入りを目指す涌井が先発します。

中日・涌井は開幕に向け安定したピッチングを披露しました。1、2回は三者凡退に抑える立ち上がりを見せると、3回は内野安打を1本許したものの、無失点。
 4回も四球を与えながら次打者から併殺を奪いチャンスを与えないなど、4回1安打、1四球、無失点の投球。

 「言ってもオープン戦なのでね。相手もこちらの対策とかもないと思うので、カウントを悪くしなければある程度は投げられますからね」。

中日スポーツ 2024年3月9日 5:45配信の記事より一部抜粋。

 と油断は見せないベテランですが、開幕に向けて気合は十分です。

 対する床田も好投。ストレートにチェンジアップ、後半はパームやツーシームを混ぜる投球スタイルで初回は2奪三振含む三者凡退に抑えると、2回も4、5、6番を三者凡退に退けて降板。
2回27球を投げて2奪三振、無失点の結果を残した左腕は、

 「スピードはそれなりに出ていたので良かったけど、もう少し低めに集められればもう少し変化球も生きてくると思う。チェンジアップはもう少し改良の余地がある」。

日刊スポーツ 2024年3月8日 18:04配信の記事より一部抜粋。

 とコメントしました。

 開幕一軍に向けアピールしているのは中日・三好。そろそろ一軍に定着したい26歳のスピード型外野手はこの試合「7番・センター」でスタメン出場すると、3回にヒットを放つと、4回一死満塁の場面では2点タイムリーを記録。
4打数2安打2打点の活躍を見せた三好は、

 「(状態は)あんまり良くないけど、ヒットが出ているので自信にしたい」

日刊スポーツ 2024年3月8日 20:02配信の記事より一部抜粋。

 と控えめなコメント。それでも、開幕スタメンを虎視眈々と狙っているのは確かです。
 試合は4点を取った中日が、6人の投手陣で広島を完封。0-4で勝利しました。

勝利投手:涌井秀章(1勝)
敗戦投手:髙太一(1敗)

投手リレー
中日:涌井-田島-齋藤綱-藤嶋-勝野-清水達
広島:床田-髙-大道-森浦-中﨑-内間-矢崎

広島先発の床田。開幕に向けて快調に投げました。
中日先発の涌井。4回無失点とベテランらしい安定感を見せました。
この試合2安打2打点の活躍を見せ、開幕スタメンへ大きく前進した中日・三好。

オリックス対巨人戦

京セラドーム大阪

14:00プレイボール

スコア オリックス3-0巨人

スタメン
オリックス     巨人
1 三 太田椋   1 二 吉川尚
2 中 渡部遼   2 中 オコエ
3 左 西川龍   3 遊 門脇
4 一 頓宮    4 一 岡本和
5 捕 森友    5 三 坂本勇人
6 指 セデーニョ 6 右 オドーア
7 右 トーマス  7 指 丸
8 二 ゴンザレス 8 左 秋広
9 遊 野口智   9 捕 岸田
  投 山岡      投 戸郷

 オリックスは開幕一軍を狙う山岡、巨人は開幕投手に内定している戸郷が先発します。

 巨人先発の戸郷はピンチを迎えてからの課題が浮き彫りとなりました。1、2回こそ出塁を1回ずつゆるしながら無失点に抑えましたが、3回は四球2つとヒットの三者連続出塁を許してから二死満塁となり、森友に2点タイムリーを許します。
 4回にも一死満塁から押し出しの四球を与えるなど、3回3分の2を投げ6安打、3奪三振、4四球、3失点となった戸郷は、

 「スライダーを多めに使おうと入る中で、ストライク率が悪かったので修正は必要と感じました

スポーツ報知 2024年3月9日 5:10配信の記事より一部抜粋。

 とコメント。フォークだけでない新たなウイニングショットにも挑戦します。

 一方の山岡は抜群の投球を披露。初回こそ2本のヒットを許しましたが無失点に抑えると、2回以降は全て三者凡退。自慢の縦スライダーがきちんと低めに決まり、少ない球数で効率よくアウトを奪えました。
5回58球を投げ2安打、3奪三振、無失点の好投に右腕は

 「ストライク先行で投げていけたので良かったかなと思います。チェンジアップが良かった。久しぶりに5イニング。久しぶりだなって感じで投げてました」。

日刊スポーツ 2024年3月8日 18:23配信の記事より一部抜粋。

 と振り返り。久しぶりの先発マウンドにも手応えを感じていました。

 打撃では2安打2打点森友が存在感を発揮。
 2回に迎えた第一打席ではツーベースを放つと、3回には二死満塁のチャンスで先制の2点タイムリーを記録しました。それでも、

 「万全ではない。(甘い球を)仕留め切れていない。スイングの鈍さもある」。

日刊スポーツ 2024年3月9日 5:00配信の記事より一部抜粋。

 と話す森友。理想のスイングに少しでも近づけ、開幕から打ちまくってほしいですね。
 試合は3点を取ったオリックスが抜群の投手陣を擁し巨人相手に完封勝利。9回には吉田輝が登板するなど、楽しみな要素がたくさん生まれた試合となりました。

勝利投手:山岡泰輔(1勝)
敗戦投手:戸郷翔征(1勝1敗)
セーブ:吉田輝星(1S)

投手リレー
巨人:戸郷-横川-松井颯-バルドナード-堀田
オリックス:山岡-平野佳-髙島-古田島-吉田輝

オリックス先発の山岡。昨季の中継ぎから先発に再復帰で、5回無失点の好投を見せました。
巨人先発の戸郷。ピンチでの制球力に課題がありましたが、スライダーに手応えを感じていました。
この試合で2安打2打点の活躍を見せたオリックス・森友。

まとめ

 これで開幕まであと3週間となり、いよいよシーズンの始まりが近づいてまいりました。ここからは徐々に一軍から振るい落とされる者、二軍から這い上がってくる者が生まれ始めます。この辺りの競争についてはより注意深く見ていきたいところですね。
 最後までお読みいただきありがとうございました。

出典・画像引用元

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