いつでも引き出せるように。

辛い、悲しい、嬉しい、面倒。
日々生活していれば色々感じることがある。
その時々に自分の背中を押してくれたり、励ましてくれたり、時には喝を入れてくれる存在がいる。

ハロープロジェクト。
ここ最近、彼女たちの曲を聴くことが一つの習慣になった。
お気に入りのあの曲を繰り返し耳にすればするほど、私の頭の中にある収納ボックスへ、曲が移動していく。
一度ボックスに入ってしまえば、もう大丈夫。

必要な時に自然と箱が開かれ、その中の一曲が引き出される。状況に応じて求めている歌詞が、ポッと灯を点すように私の頭に思い浮かぶのだ。

例えば、頑張っているつもりだから、ついそんな自分を甘やかしそうになる時。

“世間にゃもっと頑張り屋もいる
さぼってないで すねてないで こもってないで こっちにおいで GO”

この歌詞が、私の鈍り始めた頭に鋭く突き刺さり、「いかんいかん」と目を覚ます。

好きな俳優が自死したことを知り、ショックを受けた時、まずはじめに浮かんだのは、

“有名は孤独の裏返し”

という歌詞だった。この一文が全てを物語っているのではないかと感じた。

流行りのものを素直に受け入れられず、あまのじゃくな自分に嫌気が差す時、

“人気ランキングの上の人 好きになる義務はありゃしない
自分のセンスに身を任せてんの 何が悪い? 何が悪い?”

フッとこの歌詞のおかげで肩の力が抜けた。
無理して世間についていくこともないよな、うん。
そう思えた瞬間だった。

挙げたらキリがないのだけど、日常の中で彼女たちに励まされる場面は数知れず、ミュージックビデオを見直しては、自分よりほぼ年下の彼女たちが放つ力強さに恐れおののく。

気がつけば、皿を洗っていても、自転車で駅に向かっていても、バイト先で箱詰め作業をしていても、
彼女たちの歌声が私の頭の中に響くようになった。

そしてその度に、今日もうちに帰ったら思う存分聴くんだ!
と静かに意気込んでいる。

この習慣が染み付いていなかった頃の私を、もう思い出すことができない。

私を支えるお守りのような習慣。

引用(掲載順)
モーニング娘。「ブレインストーミング」
モーニング娘。「Be Alive」
アンジュルム 「タデ食う虫もLike it!」

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