在宅リハビリを突然休むと言い出した母を怒らなかった

言葉にすると難なくできそうなことに今は思えるし、怒ること自体間違っているとわかるのに、リハビリ開始40分前になって頭が痛いから休みたいと突然言いだした母に、言いたいことは山積みだった。

母はリハビリの前日、必ず眠れない。最初は気が付かなかったのだけれど、新しいApple Watchを買って睡眠時間を見るようになったらリハビリ前日に限り、寝る時間が遅く、起きる時間が早かった。要因は1つしか無い。在宅リハビリのせいで眠れていない。

母曰く、家の中でリハビリをするのも、リハビリの人と一緒に散歩に出かけるのも、リハビリの人自身が嫌だということもないという。最初は自分ペースでリハビリをしたいと言って聞かなかったけれど、最近は自分から進んで着替えてリハビリの準備をしていた。

何故眠れないのか、多分、誰かに合わせて何かをやることに抵抗があるんだと思う。私と出かけるときも、例えば前日から決めていたことを当日私が忘れてしまいちょっとでも時間が遅くなっるともう行かないと言う。断固として行かない。リハビリは毎週決まっている曜日だからルーティーンとして組み込んでくれるようになればと思ったけれど、本当は自分ペースですべてやりたいと思っているから、どうしても受け入れられないものがあるんだと思う。

休むと言われたすぐに「えぇええ?!もうこんな時間だからとりあえず来てもらってすぐに帰ってもらえば、、、、」と話を続けようとした瞬間、不穏な空気を察知し、すぐさま自分の部屋へ行き、断りの電話をした。何度もこの件で喧嘩をしているからわかる。幸いまだ出発していなかったこともあり快く了承してくれた。リハビリの人が電話を切るときに発した「失礼します」に少し笑みがあり「仕方なぁ〜笑」と言ってくれているように思えた。母が眠れないことを知り、私とよく口喧嘩をしているのを見ていて、母の性格を理解してくれていると感じているからきっとそんな風に聞こえたんだと思う。

レンチンが完了したパスタをテーブルに出しながら、断りの連絡をした旨を報告すると母はバツが悪そうに、「あんたはどうせ怒っているでしょ、お母さんが急に休みたいなんて言うから…」と言うもんだから瞬間湯沸かし器のようになりそうだったけど、出てきた言葉は「そんなひねくれたこと言わないの!怒ってないでしょ!」と笑いながら母をギュッと抱きしめた。少し話をしたら、母は何度もごめんねと言っていた。大丈夫だよと言い残して自分の部屋へと戻った。

怒らなくて私めちゃ偉かった!!!!と部屋に戻った瞬間に自分を褒めてあげた。今まで何度もリハビリの件で喧嘩をしてきた。当日になって休みたいなんて何度もあったし、1ヶ月休みたいというのもあった。無理して行うのは良くないから止める選択を考えたりもしたけれど、歩くのにまだ十分じゃない母を強化していくために私では役不足すぎる。そのために専門家の人に頼らざるを得ないからゼロにはしたくない。だからせめてやりたくないときは無理強いせずにと思うものの、動けなくなってしまうんじゃないかという不安もあり、でも母は自分でなんとかやるから大丈夫の一点張り。母と私の利害がリハビリに関して全く一致しない。

気になるのは来週のこと。いつも休みたときは前日や朝に言うのに、今日はまさかのギリギリのタイミングは初めてだった。もう止めたほうが良いのだろうかと思うけど、でもギリギリまで休みたいと言わなかった母はきっと頑張っていたんだと思う。毎回毎回こんなギリギリで断るのは悪いから、今度は前日に聞くようにしようか。いや、でもきっと聞いたら休むと言われそうで不安。まぁでもそれなそれでもいいか。母が安心して、気持ちよくリハビリを行うほうがいいと思う、が、、、、と考えが行ったり来たりでまとまらない。来週のことは来週考えよっと。

最後まで読んでいただきありがとうございます。頂いたサポートをどのように活用できるかまだわからないです・・・。決まるまで置いておこうと思います。