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心を一緒に紐解ける人

先日、入院している母に電話をかけたら声がいつもより沈んでいた。

どうしたの?何かあった?と聞いても、
なんでもない、大丈夫。という。

明らかになんでもなくないし、大丈夫でもないのだけれど、無理強いもしたくないから、そっか、もし言いたくなったら話してねと伝え、今日あったことを聞いていたら、今日はリハビリの人が来てくれないし看護師さんもあまりこない。同じ病室の人はリハビリの人が来ているのに。と言う。

もしかしたら、と思い、
「お母さん、寂しいの?」と聞いたら、
静かな声で「うん、もうここにいたくない。帰りたい。」と。

そっか、声が沈んでいたのは寂しかったからだったんだ。

「そうかぁ、だから声が暗かったんだね。誰も来てくれないと寂しいよね。でもさ、今日どうしてもいけなくてさぁ。明日は絶対に行くから。それとさ、もうすぐ転院できると思うからそしたら一度家に帰ろ?できるように相談してみるから」と伝えた。「うん」と言った母の声が涙声で私も泣きそうになってしまった。

悲しみを感じているとき言葉にすることは難しい。でも、その気持ちの拠り所を探せずに蓄積してしまうと悲しみの気持ちは大きくなってしまう。だから、気持ちを一緒にそっと見つめ、小さなうちに一つ一つ紐解いていけるようそばに入れたらと願う。

母にも、友人にも、もしかしたらカウンセラーになる未来があったとしたら、クライエントにも、心を一緒に紐解ける人に私はなる。


最後まで読んでいただきありがとうございます。頂いたサポートをどのように活用できるかまだわからないです・・・。決まるまで置いておこうと思います。