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青い光を放つ「死」、デレク・ジャーマンには見えていたのだろうか

※生きている状態(左側)と、死の状態(右側)

死にゆく線虫に紫外線を当てて観察することで、死の過程で青い蛍光が放たれることがわかった。この光は次第に強くなり、死の瞬間に最大に達し、直後に消えるという。この研究は、細胞死遅延薬の開発に役立つ可能性もある。

WiredのTwitterアカウントをフォローしていると、時折流れてくる過去のツイート。その度に毎回読んでしまう記事。

何度読んでもわかるところは「アポトーシス」のところでコナンくんが確か小さくなった理由にアポトーシスが影響していたこと。

死と青で連想するのは、デレク・ジャーマンの「ブルー」という映画。

彼の遺作である「BLUE ブルー」は、画面青一色でナレーションと音楽のみ。製作時、エイズによる合併症による末期状態で、壮絶な苦しみと孤独に耐える姿が記されている。

映画のナレーションのテキストブック

20数年前に買ったのものの、初めて読んだのは去年。

病に苦しみ、なんてたった5文字で言い表せるようなものでない地獄のような数々の症状を詳細に記している。そしてブルーを完全に表現するために全身全霊を捧げる。

青色が好きなこと、死の淵にいる人の言葉を知りたいと思い買ったけれど、内容が難しく読めなくて、映画もまだ見ていない。

何故青が好きなのか、ずっと忘れていたけれど、兄のことを考えることが増えたときに思い出した。

兄の好きな色も青。
私は小さい頃、兄と同じようになりたくて男の子になりたかった。持っているものを真似ばかりしていたから、持ち物が青ばかりになっていた。そして、それは今も変わらず、うっかりすると持ち物が青づくしになってしまう。

兄が亡くなったあとに、「BLUE ブルー」のDVDを買い(やっと)、テキストブックも開いてみたら、兄とのすべての記憶が一気に襲ってきたかのように脳内をめぐり、止めようにもブレーキが一切効かない涙に襲われた。そんなことになってしまったので到底映画はまだ見れていない。

「死」は青い光を放つ。
父や兄も青い光を放ったのだろうか。そんなことを思いながらWiredのツイートの記事を読み、やっぱり今回もアポトーシスしかわからなかったなぁと記事を閉じる。


最後まで読んでいただきありがとうございます。頂いたサポートをどのように活用できるかまだわからないです・・・。決まるまで置いておこうと思います。