「取材」が持つイメージ。

地域おこし協力隊になった今年から、地域の人を取材する機会が増えている。要因としては、本業のひとつになっていること、また気の知れた仲間との副業になっていることが挙げられる。聞いた話の内容をWeb上の記事にすることで、少しでもその地域や人を知ってもらうことが目的である。個人的には、シンプルに自分の好きな「書く」の機会が増えていることが喜ばしい。

ただ、地域の人々は、取材されることに慣れてはいない。まあだからこそ自分がやる価値があるのだとも思うのが、「私なんて大したことないから」「何も話すことなんてないよ」などと消極的な姿勢を取られてしまうことがしばしばである。

「取材」という言葉が持つイメージのせいだと思っている。たとえば記者やカメラマンが、メモとペンを、あるいは立派なカメラを手に、一問一答で差し迫ってくる。ひょっとしたら、目の色を変えて記事のネタをもぎ取ってやろうだなんて、そんなイメージを持つ人もいるのかもしれない。とまあ、それは極端な例として、取材に対して大それた印象を抱いてしまう人は、ここまで活動していて少なくないと思っている。

だからこそ、僕は普通に「会話」することを大切したい。あくまで記事の素材を集めることを目的としながらも、決して堅苦しい雰囲気は出さないよう心がける。最低限iPhoneのボイスメモは起動すれど、メモやペンを持つことはなく。決して一問一答ではなく、こちらもナチュラルに相槌や会話を返す感じで。穏やかな雰囲気で、そして僕自身もインタビュイーのことについて共に考えながら、地域の人と会話を積み重ねていきたい。それこそがより良いメディアを作り上げてくれると信じているからである。

いつもいつもありがとうございます〜。