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本質をつらぬけ。

総務省が主催する、地域おこし協力隊対象のオンラインセミナーを受講した。おもなテーマは、任期満了後の起業について。ビジネスの専門家や協力隊のOBが登壇し、その知識や経験を授けてくれた。特に移住先で実業家として活躍する“先輩隊員”の話は説得力があり、おこがましくも少しばかりの共感もあり、とても興味深い内容で満ちていた。

とはいえ、その軌跡は、ときに僕を情報過多に陥れる。協力隊時代はどんな苦労をどんなふうに乗り越えて、卒業してからはどんなことを考えて行動に移して生きているのか。1年目の僕にとって貴重な経験談であることは間違いない。あれもこれも不要に思えず、必死にメモを取っていた。先輩隊員の話ありきで、僕ならどうアレンジするのかを自然と考えていた。しかし、あまりにも多すぎるのだ。自分の現在や未来に、役に立ちそうな情報が。

今の僕は、自分の本質を見失っている。たしかに協力隊の任期満了後は、自分の事業で生きていたいと思っているし、そのための情報収集や人脈作りに励んでいるつもりである。ただ、そのおかげで、本当に自分がやりたいこと、あるいは今の地域に求められている“やるべきこと”が、どうも見えていない。

良くも悪くもあらゆる情報が溢れかえる現代においても、結局本質は限られている。自分のことは、自分にしか分からない。というか僕は、しっかり意志を持って選択と行動を繰り返して、人生を歩んでいきたい。この便利なありがたい雑踏の中で、自分自身の本質を見極め、そして貫く勇気を持っていたいと思うのだ。

いつもいつもありがとうございます〜。