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暗いニュースを消し去る力。


プロ野球が開幕しました。野球小僧だった僕にとっては、毎日22時頃にニュース番組のスポーツコーナーをチェックする日々が、また始まったわけです。きょうも「熱盛」までチェックさせてもらいました。

暗いニュースが続く中「スポーツで勇気を与える!」みたいな考えが、僕はどうも好きではありません。あ、突然の展開ですみません。これは東日本大地震の時にも思ったことです。極端な話、スポーツするならガレキを片付けたり建設作業を手伝うべきなんじゃないの、なんて。でも本当に、大学生の僕はそう思っていました。まあ僕は内陸部にいて、家の中がめちゃくちゃになってライフラインが途絶えたぐらいでしたけれども。つまり沿岸部の方は、スポーツで勇気をもらっていたのかもしれません。

しかし月日が経って、スポーツには「暗いニュースを消し去る力がある」とは思えるようになりました。例えば、きょうの埼玉西武ライオンズの森友哉選手の見事なホームランを見ながら「コロナやばいけど上手いバッティングするねぇ」なんていう風には思いません。シンプルに「内角の打ち方えぐっ」とか「山本由伸も良いボール投げてたけどねぇ」と思うのです。僕にとって、そこに勇気はありませんが、心配や不安もないような気がします。

かつて現役時代のイチロー選手も、そんなことを言っていたような気がします。暗い話題が続く世の中で、1日の最後にほっとできるような。良い意味でちょっと興奮できるような。そんなスポーツの力を示したい、なんて言っていたような気がします。そうですね、僕もまさにそう思いますよ、イチローさん。



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