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いち素人、だからこそ。

地域おこし協力隊として、教育の分野に携わる機会が増えている。おもに総合的な探究の学習にて講師を務めたり、学生たちの学習を参観したり。僕は親でも先生でもない、なるべく“ふしぎなオトナ”として、中学校や高校で振る舞うことを意識している。

振り返れば、この活動の背景にはこれまでの自分の人生が大きく影響している。他人が思う自分ではなく自分が思う自分がすべてだと、そんな自分自身に対するあきらめと自信を、すなわちある意味での多様性を得た高校時代。「生き方」という概念に気づかず、もうよく分からぬまま流されるまま、言われるがままに就職活動まで終えた大学時代。もっともっとそれぞれの人生は多様であるべきで、つまりより柔軟でしなやかな人間のあり方、そしてそれが育まれる環境に興味があるのだ。

僕は、別に教育系の大学を出たわけではない。その業界で従事した経験もなければ、自分に子どもがいるわけでもない。それでも、たとえば言葉でのコミュニケーションを担っていた前職のコピーライターとしての経験や、いつの間にか自分および他人との対話を重視するようになったシンプルな性格からも、人間の成り立ちに迫ろうとしている。

ひょっとしたら教育分野の知識や経験がないからこそ、ここまで主体的に考えられているのかもしれない。型を知ってこその型破りというけれど、型など知らないからこそ、自分なりの価値観が広がってくれている。もし邪道だ無知だと指摘されることがあれば、それこそしなやかに学習し改善するだけである。いわば素人だからこその感覚を大切にしたいし、変化を恐れずほどよく自分を信じながら、地域や教育と向き合っていたいと思う。

いつもいつもありがとうございます〜。