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「苦手な人」ならスッと出る。

とある街コンに参加してみたときのこと。受付を済ませると、プロフィールシートなるものが渡され、そして記入を促された。名前や年齢、職業などを書き進めていく中で「好きなタイプ」という欄があった。好みの人間(おそらく異性)のタイプを問う質問である。

しかし僕のペンは止まり、結局空欄のまま会のスタートを迎えることになった。どう書けばいいのか分からなかったというか、浮かばなかったからだ。好きなタイプが。互いのプロフィールシートを見せ合う自己紹介タイムに入ると、女性たちは「優しい人」や「面白い人」などといった好みを記していた。なるほど、そう書けばよかったのか。

僕の場合、好きなタイプを書くとすれば、これまで好きになってきたタイプの共通点あるいは平均点みたいなニュアンスになる。ただ、その要素が高いからといって、必ずしも好きになるというわけでもない。その人の個性や僕自身も含めた互いの相性もあるため、決して一概には言えないからだ。だからこそ、僕は「好きなタイプ」の欄を埋めることができなかった。

そんな中で、ふと思ったことがある。「苦手なタイプ」なら、比較的すぐにでも書けるよなあ、である。僕個人で言えば、(いろんな意味で)声が大きい人、とびきり明るい人。話を聞いてくれない人。街コンで示すのは場違いなのかもしれないが、そんな人間の性質に気がついたのだった。あれ、これってひょっとして、僕だけの感覚なんですかね。

いつもいつもありがとうございます〜。