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地域へのアシストを。

地域おこし協力隊になる前は、どれだけ「俺がやれるか」が重要だと思っていた。町中に名前が通り信頼が置かれた、いわゆる町のキーマンとなり、自分がさまざまなプロジェクトにおける中心となる。そんな青写真を思い描いていた。

そして、今。残念ながらその青写真は、青写真のままである。これまで長く地域で暮らしてきている人々にとって、僕はあまりにも無知すぎる。あるいは、これまでロクに勤めることなくなんとか生き延びてきたような僕は、あまりにも無能すぎる。無知で無能な実力では、自分自身ですら「俺がやれるか」なんていう当初の意気込みに、呆れかえってしまうのである。

ただ、だからこそ今の自分が担える役割を考える。するとそれは、ひとことで言うなれば「コーディネート」だと感じられている。行政と地域の人、あるいは地域の人と地域の人を“つなぐ”役割だ。決して自分ではなく、地域が円滑に、活性化するように努めること。つまり、どれだけ「地域がやれるか」に重きを置くことだと気がついた。

サッカーで喩えると、それは「アシスト」である。いや、“アシストの一個前”でもいい。試合を動かすゴールではなく、そこまでの道筋でボールに触れてつなぐことが、自分が担うべき役割なのだと思う。

日本から海外に出て、ゴールへの意識が高まったという選手の存在は数多く聞く。それこそが、現地での評価に直結するからだ。すなわち、日本ではそれなりにアシストも評価されている、とも言えそうだ。自分自身でゴールを奪う力はなくとも、地域にアシストをもたらす活動で貢献していきたい。

いつもいつもありがとうございます〜。