マガジンのカバー画像

地域おこし協力隊としてのコラム。

56
2022年4月から着任している地域おこし協力隊での活動を通じて、感じたこと・考えたことを綴っています。
運営しているクリエイター

#企画

おもしろいことが好きな人。

地域おこし協力隊として活動している。これまで地域になかった新たな企画やイベントを、常に企み実行している。それが醍醐味だと言い切るつもりはないけれど、少なくとも僕はそうであるし、自分自身の価値や存在意義を感じられる成分でもある。 ふと、新しい企画を生み出すことは、そう簡単な話ではないなあと思った。いや自分が胸を張りたいわけではなく、たとえば何かをやりたいと思ったら即座にかたちにできるほど、地域は軽やかでスムーズなフィールドではない。もちろん一概には言えないだろうが、歴史や文化

できることと、やりたいこと。

昨年の4月から、地元の宮城県美里町で地域おこし協力隊を務めている。1年目は種を蒔き、2年目に芽吹かせ、3年目に花を咲かせる。一般的に最長で3年と言われる任期の中で、自分の活動および事業を進めるイメージである。2年目を過ごしている現状を踏まえても、個人的にしっくりきている考え方だ。 種を蒔いた1年目を経て、地域に知り合いが増えてきた。さまざまなイベントや企画を通して、協力隊として、あるいは僕個人として認識いただいている。そして、この地域で何かしらの自己表現や地域貢献を目指すよ

地域で何かが動き出すとき。

駅前の会社の駐車場で焚き火を行ってきた。同社の所長と知り合ったことがきっかけで、今回その場所では2回目。先月に行った前回に引き続き、10名ほどの方々が集まってくれた。 美里町に在住の人、美里の知り合いのSNSを見て町外から来てくれた人、そして自分も含めていつも焚き火にいる人。ときにマシュマロを焼きながら、さまざまな人がその場の出会いや会話を楽しんでいた。その中で、とあるヨガのインストラクターの方が言う。 「わたし、美里でヨガやりたいなとずっと思っているんですけど、場所がな

企画倒れを受け止めて。

地域の企業を巻き込んだとある企画が、参加人数の不足により中止となった。企業の方は「日を改めて秋頃に開催しましょう」と言ってくれたが、さあ果たして、実際の未来はどうなるだろうか。あまり意気込みすぎることなく、いやもちろんリベンジしたいけれども、できるだけフラットに生きていようとは思っている。 中止による精神的なダメージは、正直なくはない。せっかく声をかけて賛同してもらえて、楽しく打ち合わせもしていたのだから、予定通りに開催したかった。何より僕個人が、今回の企画を楽しみにしてい