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地域おこし協力隊としてのコラム。

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2022年4月から着任している地域おこし協力隊での活動を通じて、感じたこと・考えたことを綴っています。
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2022年6月の記事一覧

地域へのアシストを。

地域おこし協力隊になる前は、どれだけ「俺がやれるか」が重要だと思っていた。町中に名前が通り信頼が置かれた、いわゆる町のキーマンとなり、自分がさまざまなプロジェクトにおける中心となる。そんな青写真を思い描いていた。 そして、今。残念ながらその青写真は、青写真のままである。これまで長く地域で暮らしてきている人々にとって、僕はあまりにも無知すぎる。あるいは、これまでロクに勤めることなくなんとか生き延びてきたような僕は、あまりにも無能すぎる。無知で無能な実力では、自分自身ですら「俺

椅子に座ってちゃいられない。

4月に地域おこし協力隊となってから、もうすぐ3ヶ月。自分が解決すべき地域課題や成し遂げるべきプロジェクトには、まだまだ靄がかかっている。また、個人的には久しぶりの組織、あるいは初めての行政での仕事であり、不慣れな部分も少なくない。それでも、普段の仕事は大きく2種類に分けられるのだと感じられている。 ひとつは、自分とPCさえあれば完結する仕事。企画書の作成や報告書の記入、SNSの記事の執筆などが該当する。 そしてもうひとつは、自分ひとりでは進められない仕事。企画の話し合いや

夢が勝手に進んでく。

自分の夢を口にするって、本当に大切だなあと思う。 地域おこし協力隊として叶えたいことのひとつとして、僕は今年11月から開幕するサッカーW杯のパブリックビューイングを企画している。会場はこの宮城県美里町の「文化会館」という、役場の隣にどかんと構えながらもあまり利用されていないホール。収容人数は約800人と、それなりの大きさを誇っている。 なんて思いを、先月ちょこっと課長や文化会館の職員さんに話してみた。すると変な話、僕よりもその周りの方々がパブリックビューイングについて詳し

ふと思いついた、新たな移住促進のかたち。

地域おこし協力隊として、まちの移住・定住の促進活動にも取り組ませてもらっている。現段階の我が宮城県美里町にはハッキリ言ってこれといった施策はなく、全国的な知名度で言えばマイナーを極めている状況だ。きょうは上司と共に、関係人口創出に関する民間サービスのオンライン説明会を受けていた。 移住・定住について、界隈的にもうだいぶフェーズが進んでいる。地域に興味がある人に対して無造作に「移住してください!」と伝える自治体は少なくなり、あの手この手で“関わりしろ”を生み出す地域が増えてい

本当に必要なもの。

地域おこし協力隊となって、3ヶ月目に突入した。ここまで町のキーマンたちにはひと通り会わせてもらい、個人が興味のある分野の人にはそれぞれがアポを取って会いに行っている。まだまだインプットというか、たとえば3年後の開業に向けては下準備の段階ではあると思う。ただ、徐々に忙しくなってきていて、そのぶん充実した毎日を送れていると言えそうだ。 自分が本当にやりたいことはなんだろう。最近の個人的な問いである。今はゲストハウスやコミュニティセンターといった「場づくり」の分野に興味が湧いては