見出し画像

成長と自己搾取のブラック社会

成長について、2週間ほど考えを巡らせています。
というのも、成人発達理論というのを知り、本を読んでいます。

読み終わったもの

読んでいるもの

キャリコンで出会った発達理論

もともとキャリアコンサルタントの試験で発達段階という考え方と、エリクソンだの〇〇クソンの名前は知っていましたが、「なんとなくそういったもの」としてふんわり理解で暗記して捉えていました。

ある一定の年齢で〇〇な課題が訪れるということに、今までそんなことを考えていなかったので、なるほど!と思ったものの、「で?どうすればいいの?」というところまで探求しておらず思考停止をしていました。
まぁ、試験はそれでいけちゃいますからね…。

ただ社内で、そういった研修を考えてみたときに、なんだかしっくりこない。
調べていくと、「どうやら発達理論ではエリクソンさんが1番有名らしい?いや、成人発達理論とやらも、やたらと目につくぞ!」ということに気づきました。
そしてなんだかおもしろそうではないかと、ずるずると加藤洋平さんの本に誘われました。

成人発達理論の導入本

まずは1冊目にこの本に出会えて、導入として正解でした。

大体難しそうな本を読み始めるときは「成人発達理論 おすすめ」といった具合で検索して、いくつか記事を見て、共通して書かれているものを選ぶのですが、どの記事にもこの本が紹介されていました。
そして、みなさんがおすすめされるだけあって読みやすい!
ストーリー仕立てになっていて、サクサク読めます。
アドラーに出会った時に読んだこの本同様、一気にハードルを下げてくれるのでありがたい。

話を戻しまして、「なぜ部下とうまくいかないのか」の中で、自分の体感がまさに言語化されてる!!となった言葉たちを一部選りすぐってみました。

- 人の成長は葛藤を乗り越えていくプロセスである
- 人間の意識の発達とは、曖昧さに対する耐久性の増加である
- 人間は意味を構築することを宿命づけられた存在である
- 人間は思い込みを持って生きることを宿命づけられている
- 探究的な問を自らに投げかけられるようになることが、真の意味での自己構築の始まりなのである
- 書物は思考の養分

まだまだありますが、言語化していただいて、さらに意味を再構築できた気がします。

成長の定義を壊す

上記の導入本で成長するっていいなとポジティブに捉えていたのですが、次に読んだ成長疲労をテーマにされた本でガツンと衝撃を受けました。
特に「自己搾取」というワード。現代の頑張っている社会人にぴったりな風刺的表現だなと感じました。

こちらも印象に残った言葉たちを一部抜粋。

- 人間の成長に終わりはないが、自分の成長物語のために、獲得・消費していく
- 自分は成長している、より良い方向に向かっているという錯覚的肯定感
- 自らのエネルギーや時間を搾取されている奴隷の一面と、自らのエネルギーや時間を搾取する主人である一面、二重構造を持っている
- 人間の成長に終わりはない、無限に追い求めがち
- 現代社会は肯定の力の圧力に覆われた社会
- 社会からの見えない圧力によって、絶えず自分を成長や成果に駆り立てる
- 駆り立てない者は、社会の外にすぐさま弾き出されてしまう

正しく成長と向き合って、距離感を保って付き合っていかないと、すぐに飲み込まれてしまうんだなと気付かされました。


続けて成人発達理論の関連本、その他にもインテグラル理論・ティール組織・ホラクラシー組織・学習する組織を理解深めて、相対的に理解していきたいなと思っております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?