交通事故から1年2ヶ月【私の進む道】
退職を決めるまで
看護師を辞めたくない。
この仕事は、私の人生でもあった。
私から看護師を手放したら、
私が、私じゃなくなる気がしていた。
退職をなかなか決断できず、夫のある言葉から
私の心がいっきに変わり始めた時期を振り返る。
1.看護師を辞めたくない
この仕事は、辞めたくない。
退職は、まず考えられなかった。
考えたことは、全くないわけではないが、
退職しないために色々今まで試行錯誤してきた。
なぜ、自分のやりたい仕事なのに退職を選択
しなければいけないのか。
生活費は、どうするのか。
リアルにお金もすごい不安の1つだった。
下の子の教育資金がまだ足りない•••。
普通に働ければそれで良かった。
何も望まない。
ただ、普通に働きたいだけ。
なぜ、普通に働くことが許されないの。
なぜ、当たり前に生活することができないの。
私から看護師を奪わないで、
私の居場所を奪わないで。
交通事故からこの、1年2ヶ月、
元の自分に戻りたい。
その一心で、必死に仕事にしがみつき、
歩き続けてきた。
何度も、何度も壁にぶつかっては、休職し、
なんとか軌道修正したかった。
『元の私に戻りたい』
その思いしか、私には見えていなかった。
2.夫の言葉
ある日、夫が私に向き合ってくれた。
ある事がきっかけでいっきに壊れた私の心。
涙が止まらず、泣いていた夜。
泣いていたというよりも、涙が勝手に
出ていたが正しい表現かな。
（全然止まる気配がなく常に、涙が出ていた。）
夫は、
交通事故から今まで、
何度も、何度も
私に退職を勧めていた。
理由は
•後遺症がみていて辛すぎる
•身体が限界だよ
•具合が悪くても休めない環境はよくない
•心まで壊れてしまう
•これ以上は、もう見ていられない。
取り返しがつかなくなってからでは遅い。
もう限界だよ。
かな？
けど私はそれを聞き流してはないが、
言われたからと言って
『わかった。辞めます。』
とは思えなかった。
まだ、いける。
まだ、諦めない。
辞めたくない。大丈夫‼︎
私から看護師を奪わないで。
と、退職をこの1年2ヶ月考えれていなかった。
けどこの日は、それで終わらなかった。
夫はさらに、私に向き合ってくれた。
夫
『辞める時期だよ。1年、2年•••。
期間は分からないけど。
休んだら、
パートで探せばいいよ。
その時、今の病院が雇ってくれなかったら、
その時は縁がなかった。と、言うことで。
他探せばいいよ‼︎。』
と、言ってくれた。
けど、ここでも、私は退職を考えれなかった。
交通事故の後遺症がある看護師が、
働く場所あるのかな？
今の病院を辞めたら次の働き先を
見つけるの大変じゃないかな？
辞めたくないというより、
この時は、辞められないと思っていた。
3.退職を本気で考える
さらに続く夫の言葉•••。
夫
『８０歳の◯◯（私）が、
もし、今ここに来たら。
今の◯◯（私）になんて声かけると思う？。』
私
『•••。（考える）』
（ドラえもんを想像した。
未来からタイムマシーンに乗っておばあちゃんになった私がここに今来たら、私にかける言葉は、1つしかないと思った。）
涙が溢れ出てきた。
夫
『それが、答えじゃない？』
私
『•••。（そうだと思った。思えた。）』
やっと決断できた。
ストンと私の心に落ちた。
あ、これが、私の進む道だ。
•••そう思えた。
4.おわりに
ここまでくるのに、時間はかなりかかった。
私には必要な時間だった。
けど、やーっと、私の進む道が見えてきた。
これが答えだと思えた。
夫の、ドラえもんみたいな話が
私の心には強く響いた言葉だった。
一歩踏み出してみようとやっと思えた。
•••ありがとう。
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