１年目の看護師の方へ
1年生へメッセージ
看護師2年目の頃、
師長さん（課長）から、
『新人さんに、エールを伝えて欲しい。』
と言われた。
その時の用紙を
ずーっとロッカーに保管していた。
コレを書いたのは１4年前？
懐かしく思い、noteに残そうと思った。
私の伝えたい思いをここに書き残す。
1.1年生の看護師さんへ
国家試験の合格おめでとうございます。
1年生へエールと言われ、1年たっていたことに
気づきました。
1年前の私は不安と緊張で、看護師として働いていけるか•••、先輩看護師は怖くないのか、
同期の知らないメンバーと仲良くやっていけるのかな等、とにかく不安で、いっぱいだったことを思い出します。
最初の頃は、業務をこなす事で精一杯でした。
6月に入り1人で、部屋を持つようになった時のことです。この頃の私は、業務の流れでしか患者さんをみることができていなく、毎日、毎日忙しく、家に帰れば寝て、また次の日仕事だ。という生活をしていたため、正直勉強する余裕はありませんでした。
そんな時、ある患者さんの術式の件で先輩から指導を受けた際、私は何も分からず病態を理解していないまま患者さんをみていたことに気づきました。知識がないまま患者さんをみていたため、今起きている状態を疾患と関連づけて理解することができていなかったのです。
私は何をしているんだろう。
何で疾患も術式も理解していないまま患者さんをみようとしているんだろう。忙しいからといって業務に流されたらダメだ。
無責任な自分に気づき、気持ちを入れ替えないといけないとそこで初めて思いました。
それからは、解剖生理の教科書を開く回数が1番多かったです。
学生のころにも勉強しているはずなのですが、
今になって、
胃ってなくなったら、どうなる？
何で胃全摘する患者さんは胆嚢も摘出するの？
胆嚢なくなったらどうなってしまうの？
胆汁は、どんな働きをしているの？
と、基本的なことに戻って学習し直していました。とても、最初は辛かったですが、つらいことだらけではありません‼︎
この1年で1番嬉しかった事は、
病棟スタッフと同期のメンバーに恵まれた事です。初めは、名前も顔も歳も知らない2人が同期と聞いてこれから仲良く、一緒に仕事をやっていけるのかなと不安でいっぱいでした。
でも同期でしか話せないことや分かり合えないことを共有していくうちに、いつのまにかすぐ打ち解けていました。今では同期の顔を見るだけで、ホッとして、とても心強く働きやすいです。
本当に同期は大切だと思います。
悩んだ時は1人ではありません。
何よりも分かり合える同期と先輩に私は支えられてこの1年頑張ってこれました。
また、患者さんと毎日顔を合わせていると、
患者さんから
『そのあなたの笑顔に癒されるよ。
ホッとする。』
と、言ってもらえた時には、
とてもうれしく看護師になれて良かったなぁと
しみじみ思っていました。
みなさんもこれから不安の中、仕事が始まると思いますが、一緒に頑張っていきましょう。
最後に1番気になっているかと思いますが、
私たち◯病棟は、楽しいです。忙しい業務の中でも笑いはたえません。仕事にいきたくないと思ったことは正直1度もありませんでした。怖い先輩もいません。みんな優しいです。
安心して明日から病棟に来てください。
待っています。
平成22年4月5日
2.看護師になれてよかった
今回この用紙をもう1度読み返し、
やっぱり看護師になれてよかったと思えた。
看護学生時代も大変、看護師になってからも大変。けど、ここまで頑張ってこれて本当に
良かった。
3.看護師人生後悔ない？
私は、この看護師人生後悔ない‼︎とは胸を張って言えない。やっぱり悔しい。まだ働きたい。
（交通事故の後遺症→退職）
と、思っているところはかなりある。
私の後悔は、定年まで走り続けれなかった事。
この仕事は、一言では言えない大変さがかなりある。大変だけどその分すごく充実した日々だった。患者さんとの関わりが楽しく、たくさん勉強させてもらえた。数々の出会い、看護師人生に感謝しかない。
4.おわりに
看護師の仕事は、何回も言うけど、大変だと思う。なるまでも大変だったけど、なってからも大変だった。これは、この仕事をしてきたからこそ言える言葉。でも、患者さんとの関わり、考え方、とにかく楽しく、やりがいのある仕事だと、1年目の看護師に伝えたい。
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