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自己紹介(アルバイト編・前編)

自己紹介のつづき

中途採用で入社した会社で、パワハラ、モラハラを受け、過重労働のストレスから鬱病を発症した私
丸四年勤務したので、「迅速・丁寧に」「効率よく」が身に付き、辞めた後もその習性が残っていました

そんな私が「もう重い責任は負いたくない」と思うようになり、単発の派遣アルバイトに登録しました
初めての単発アルバイトのお話

登録した会社から、ある日電話がかかってきました
「wさん(私)、化粧品に興味ありますか?清潔でキレイな職場で、商品の口紅にシールを貼るだけの簡単なお仕事です、私も助っ人でやったことあるんですが、とても楽しかったので、やりませんか?」
魅力的な内容です
職に餓えていた私は、すぐさま了承しました

実家でストレスから大暴れして警察が来るほどの騒ぎを起こした私は、親から勘当を言い渡され、当時練馬区で一人暮らしをしていました

アルバイト先は都内ながら、一人暮らしの自宅から遠く離れていますが、最寄り駅まで大型バスが労働者たちを迎えに来るとのこと
前日に職場内へ持ち込むトートバッグ、メモ帳、ボールペンを買い、準備万端です
当日張り切って一時間前に最寄り駅に到着しました

しかし待てど暮らせどバスが迎えに来ません
不安になった私は登録した会社へ電話しました
すると、「もうとっくにバスは迎えに行ってる」とのこと
待っていた場所が間違っていたのです(登録会社も「バスが来る場所がわかりにくくて…」と言ってました)
慌てて都営バスに乗って、職場へ向かいます
完全なる遅刻です

職場(大きな工場?)に着き、守衛さんに名前を告げると、ロッカーへ案内されました
トートバッグに持ち物を入れ、それだけ持ってロッカーを出ます
その後とある部署に案内されました

女性のみ、50代~20代、6名くらいの小さな部署です
その部署内でボス的な役割を担っていた50代の女性(名前を失念したのでHさんとします)のデスクまで連れていかれました

私「おはようございます、すみません、遅刻してしまいまして.‥」
Hさんがイライラした態度で私に怒鳴ります
「ちょっと!なに遅刻してんのよ!やる気あんの!?」
私の持っていたトートバッグを奪います
トートバッグの中身を「これも!」「これも!」とバンバンと机の上に叩きつけるように置かれ
「全部ロッカー置いてきて!この職場は商品盗まれないように、透明バッグしか持ち込み禁止なの!!メモも禁止だから!!」
え…?そんなの登録会社から言われてない…
「私も助っ人でやったことあるんですけど~」と言ってた登録会社の担当者は、そんなこと一言も教えてくれなかったのです

腹が立って来ました
ロッカーにトートバッグをぶん投げるようにしまい、
さっきの愛想良く腰の低い態度から
無表情で淡々とした態度で部署に戻りました
「しまってきました」
私の変貌ぶりにHさんは少し驚いてます

早速Hさんから仕事の手順を教わります
ただシールを貼るだけではなく、検品(傷などがないか)、二ヶ所シールを貼る箇所がある、などで8工程ほどあります

覚えきれなかった私
「覚えきれません、メモしちゃダメなんですか?」
Hさん「ダメ!!!!!」

隣の席の20代女性(仮にMさん)への挨拶を済ませ、早速作業に取りかかります

Mさんはこの職場の常連らしく、他の職員と仲良くおしゃべりしながら、作業しています
Mさん「あ、間違っちゃった~エヘヘ」
「Mちゃんったら~(笑)」と他の職員

視界の端で、隣の席のMさんが私の顔を見て、
ムッとしたのがわかりました
おそらくMさん、私が遅刻してピリピリしたムードになった部署内を明るくしようとしたのではないかと思います
私がそれに気付かず、笑わなかったから「ムカついた」んだと思います

黙々と作業する私
「迅速・丁寧に」「効率よく」が前職で身に付いていた私は、
ベテランのHさん、Mさんより早く作業をこなします
皆ビックリしています

隣の席で見ていたMさんが
「えっ?!ちょっと、ちょっと!」と言って私のデスクにやってきました
私があまりに早く作業をこなすので、テキトーにやってるんじゃないかと心配したようでした

出来上がった製品を見て
「え~出来てるんだ…」とMさん
「はい!なんとか出来ました!ダメな場合ってありますか?」おごらず低姿勢に出ました
「シールが曲がってたり、折れてたらダメだけど…」
「そうなんですね、ありがとうございます!」

このMさん、相当面白くなかったんでしょうね
ことあるごとに私へ嫌悪感を露にします

私の仕事ぶりを買ったHさんが、私のデスクまでやってきて
「調子どう?」と聞いてきました
「これとこれがあまり上手くいかないですね」
「隣の席のMちゃんの作業見せてもらいな」
と言ってHさんが所用で別部署へ消えました

私はHさんに言われた通り
「すみませんMさん、ちょっと作業してるところ見せてもらってもいいですか?」
とMさんに尋ねました
するとMさん、別部署まで届くんじゃないかと言うほどの大声で
「自分の手で覚える!!!!!」
と怒鳴りました
「あ、そうなんですね、わかりました~」と私
全く動揺しない私に更に嫌悪感を露にします

作業を進めてる途中、間違えて工程をすっ飛ばしちゃいました
商品がバラバラとデスクの上に散らばります
すると見ていたMさんが
「あぁ~あ(笑)やっちゃった~(笑)」と野次を飛ばしてきます
異変に気付いたHさんが飛んで来ました
「大丈夫、大丈夫、焦らない、焦らない」
私「こういうことが起こるんで、メモを取っちゃダメか確認したんですが…本当にメモ取っちゃダメなんですか?」
Hさん「う~ん、ダメってことは本当はないんだけど…wさんなら出来るよ」
Hさんだけが味方です

作業が終わった商品は、箱詰めして「検品済み」のシールを貼ります
シールを貼る箇所を確認しようとHさんのデスクまで行きますが、
Mさんと喋っていたので、Hさんのデスクの斜め後ろで、会話が終わるのを待っていました

するとMさん「なんかさっきから、突っ立って待ってますよ(笑)」と私のことをHさんに笑って伝えました
いや、おめーの会話が終わるのをこっちは待ってたんだよ
とは言えず、気にせずHさんに質問をしました
Hさんは教えてくれました

部署内で誰よりも早く自分の分の作業を終わらせた私
HさんがMさんに指示します
「wさん終わったみたいだから、◯◯の工程からは、wさんに任せて」
無言で作業途中の商品を、私のデスクに置いていくMさん
会話や引き継ぎなどありません
どんだけ私が嫌いなんだ
Hさんの指示を聞いていたので、わかっては居ましたが、Mさんに確認します
「◯◯の工程からやればいいんですか?」
「そう」と目も合わせず答えるMさん

その作業も終わった私
Hさんに指示を仰ぎます
「✕✕さんの作業手伝ってあげて」
✕✕さんに「すみません、持っていきますね~」と声をかけ、作業途中の商品を持っていきます
✕✕さんは無言です
作業を終わらせ、「✕✕さん、作業終わったので置いときますね」と声を掛けると
「ありがとう」もなく、ただ睨み付けられました

ああ、この職場では、Mさんだけでなく他の職員も、私に嫌悪感を持っているんだ
と気付きました

私と同じく初めての他の新人さんは、
作業に戸惑っています
「あれっ?どうしよう…間違えちゃいました…」
皆「いいのよ~大丈夫よ~」とにこやかです
可愛がられてます

作業終了後、作業で使った道具をしまう場所がありました
皆一斉に群がります
新人さんがいつまでもどこうとしないので、
私は邪魔になっていた椅子をどかし、
場所を確保し、道具をしまいました
すると別の職員が「椅子なんでこんなところにあるんだろうね?(笑)」と明らかに嫌みを言ってきました
私は無視しました
この職員からも良く思われてなかったようです

作業で使った手袋を、次の人が使うために洗ってデスクに干さなくてはいけませんでした
勝手がわからない私にHさんが「Mちゃん教えてあげて」と指示を出します
げっ、Mさんかよ…関わりたくないんだけど
Mさんは無愛想に嫌々私に教えてきます
トイレの洗面所で手袋を洗い、ハンドドライヤーである程度乾かします
トイレから出て手を洗った別の部署の女性が、
ハンドドライヤーを使おうとしていたことに気付かなかった私
Mさんが「ちょっと!」と言い、気付いて
「あっ、すみません、どうぞ」と譲りました
部署への帰り道
Mさんと離れて歩きます
「あぁ~あ~」とわざとらしく大きなため息をつくMさん

定時になりました
Hさんが「皆また来てね~」と全員に声をかけます
私は「もう二度と来るかよ!!」と心の中で悪態をつきました

女性だけの職場だからなのでしょうか?
仕事が出来る新人は「ムカつく」のです
嫉妬などがあるのだとわかりました
コミュニケーションを大事にしている女性同士では、愛嬌、愛想も大事です
そしてそれがありすぎるとまた、「締まりがない」などと言われます
女の世界は大変なのです

このアルバイトの帰り、
以前面接を受けた物流倉庫から携帯に電話がありました
「是非うちに来てほしい」と
捨てる神あれば拾う神あり
私は喜びました
こんなアルバイトなどもうしなくていいんだ!
「ありがとうございます!」とお礼を言って、新しい職場が決まりました

また地獄が待ってるとも知らず…

つづく






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