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甥っ子よ。甲子園を目指す。②


甥っ子、一年生でベンチ入り。

父の夢といつしか甥っ子自身の夢となった甲子園。

多分次兄の性格から
決して強制はしなかったものの
思いの外
本人がメチャクチャ野球にドハマりして
ここまで来てしまった感。

何せ
若くない兄夫婦はこれまでの野球生活の中でも
父兄では最年長はどこでも確定だったそうで
当然自身でも体力的にかなりしんどい思いをしたけれど
息子があまりにも「本気」過ぎて
気づいたらこんな調子。

15歳のまだあどけない息子が
大都会で生まれ育ってきた息子が
いきなり田舎の学校に進学して
寮生活しながらの本気野球。

叔母であるワタシですら心配が先立つくらい。
もう甥っ子にとっては祖父母の両親は他界してしまったけど
まさかあのちっこい孫がこのような野球の道をたどるとは
空の上で腰を抜かしているはずと。

入学してあっという間に夏の大会。
甲子園常連校ではないとはいえ
次兄と甥っ子はスカウトで固めた学校より
チャンスがある高校を
スタートラインが同じ学校をあえて選んだ経緯。

そしてまさかの朗報。
一年生でまさかのベンチ入り。

沸いた。
次兄夫婦よりうちら夫婦が!(笑)

地区大会も次兄夫婦が行かないのに
開会式にも娘連れてスタンドにちゃっかり座っている(笑)
夏の暑い最中に
高速使って1時間かかる野球場に駆けつけるミーハーっぷり。

いざ試合日は
仕事を抜け出して灼熱の中観戦する有様。
最高気温ランキングトップ10に入る常連の土地。
それでも行く。

ベンチ入りしている甥っ子を
この目で見たいだけに全試合駆けつける
夏の空の下でのある意味戦い。

でもそんな情熱を与えてくれるのは
やっぱり「甲子園」という力なのかも知れないと
ジリジリと太陽を浴びながらふと思った。

でもそれは去年の話し。

甥っ子の夏の甲子園地区大会へのベンチ入りは
実は去年のお話。

本当におかげさまで楽しませてもらった。
残念ながら甲子園の夢は叶わなかったけど
勝ち進んでいく中で
トレンド入りした試合まで遭遇出来た。

地区のテレビ中継に映る甥っ子の姿を
どれだけ繰り返し見たことだろうか。

親元離れて
友達誰もいない世界に飛び込んで
そして得たひとつの評価を
分かり易く見させてくれたことに感謝しかない。

あんな赤ちゃんだった甥っ子が
たった一人で夢に向かって生きている姿は
とっても大切なことを
少なくともワタシの兄妹、子供たち、家族に
教えてくれたようなもの。

そしてこの夏。
また地区大会が開催された。

ワタシと主人は当然のように
甥っ子はベンチ入りするものと仮定していて
またこの灼熱の野球観戦を予定していたのだが
次兄からの連絡で
この夏はベンチ入り出来なかったとの報告。

(´;ω;`)ウゥゥ

致し方ない。
甥っ子も二年生になって後輩が入部し
状況も変わってきたことは
身を持って感じているであろう。

残念だけど
ここは甥っ子にとってのターニングポイントかも知れない。
挫折になるかも知れない。

でも思う。
「甲子園」という一度心に留めた夢だけは
どんな結果を招こうが可能性がある限り
諦めないで欲しい。

次兄がずっと諦めないで抱き続けてきたように
カタチどうあれ
目標としてこれからも野球に情熱を注いでほしい。

それは今だから出来ることが
満載されているから。

だけど叔母のワタシも便乗する。

来年は甥っ子も三年生。
甲子園の夢、ラスト。

地区大会は準決勝までチームは勝ち進み
地区のテレビ中継で放映された。
その時にスタンドで応援する甥っ子を見つける。

去年と違い
ユニフォームは着ていないとはいえ
そこには笑顔があった。

何だかそれで十分。
ちゃんと目先にあるのは甲子園なんだと
見える気がした。

次兄から
実際に甲子園が始まる8月から
もう来年の夏に向けて始動する。
試合も始まる。
また応援よろしく。と。

えぇ。
もちろん応援させてもらいます。
現地でスタンドにひょっこりいさせていただきます。
一緒に夢を追いかけるエネルギーを
可愛い甥っ子に惜しみなく捧げるために。

・・・って単純に暇な叔父叔母なんですけどね。

暑い夏。
やっぱり高校球児の真っすぐな姿を
ワタシは大切に見させてもらいます。

もちろん
甲子園の大会も随時(^▽^)/



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