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救われたことばたち。

たくさんのことばに救われてきた。

友人・上司・家族などという身近な存在から、著名人などを含めての日常というリアルの世界でももちろんのこと、架空の中にある非リアルの世界のことばにも私はずいぶんと助けられた。

数日前にnoteをスタートして、色んな人の色んなことばを読んでみた。
夢中になってnoteを探索をしている内に、気になるものを見つけた。

パッとすぐにたくさんの漫画が頭に浮かんだ。
【非リアル】なはずの、漫画の中の登場人物たちのことばに何度も心が動かされたし、大切なことも教えてもらったからだ。


当時、仕事のことばかりを考えていた日々、救われたことばをいくつか。


1.GIANT KILLING(ジャイアントキリング)

”何でも思いどおりにいって何が楽しいよ
俺が楽しいのは俺の頭ん中よりスゲーことが起こったときだけだよ

ハッ、とした。頭ん中よりスゲーことが起こったときの感情を思い出した。それは思い通りよりも遥かに楽しかったし、仕事でチームメンバーがばらばらの苦しい状況の時、この言葉がすごく心に響いて「よし!やってやろう!」と奮起できた。

漫画タイトルのジャイアントキリングとは、明らかに格上の相手から予想をくつがえして勝利をもぎ取る、いわゆる大番狂わせを意味する表現。


弱小チームに監督就任した主人公「タッツミー(達海)」は、破天荒でいい加減なようだが的確な分析で選手たちのこともよく見ている。人間的にも非常に魅力にあふれていて、理想のリーダー像
サッカーやスポーツ漫画に興味がない人も、チームやリーダー論など学べることが山ほどあるし、様々な人たちの想いにグッとくるシーンがたくさんある。


2.ミステリという勿れ

‘’真実は人の数だけあるんですよ
でも 事実はひとつです 起こったことは

自分からの視点。他者からの視点。同じ出来事を体験しても視点が違えば違う真実もあるということ。
後々に違う回で【箱の中のカブトムシ】という有名な思考実験の話もちらりと出てくる。この話も、上の話に繋がるものを感じた。

【箱の中のカブトムシ】を解説するシーンで、出てくることばがこれ。

“他人の人生を想像したり 似た体験をしても
自分が考えるように 
他人も同じ考えているとは限らない
他人の感じる痛みと自分の覚える痛みは
同じではないかもしれないと
前もって考えておくことは
大事かもしれないね

ものすごく腹落ちする内容だった。
そうだよね、そうだよね!とすごく共感した。

というのも、私は考えに考えてから発言をすることが多く、気持ちをすぐに口にしないためか、気持ちや考えを誤解されることがあった。
相手の想像でしかない私の考えを勝手に決めつけられて、そもそも人が他人の気持ちになることなんて不可能だと悟った。
そして私も知らず知らずのうちに、他人の感情を分かった気持ちになっていることがあったのではないかと反省し、これを機に他人の感情を決めつけることをやめた。

でも。その上で。相手の気持ちはもしかしたらこうかなぁと想像してみたり、相手の気持ちに寄り添うことはやっぱり大切だなと思った。

『ミステリという勿れ』は、一人の青年が巻き込まれた事件の謎を解いていくという話で〝ミステリー漫画”というジャンル?になると思う。が、個人的には深層心理をついた哲学的漫画だと思っている。
洞察力が鋭い主人公が語ることばたちは、物事の本質をついていて、深く考えさせられる内容や、それそれ!と共感する内容も多く出てくるので、一気にのめり込んで読めた。


救われたことばたちはまだまだあるが、上に挙げた漫画は、ジャンルは違えども人生において大切な考え方や想いにぐっとくるものがあった。
人の想い・葛藤・希望を、非リアルからリアルすぎるほどに感じた。
きっと、リアルで生きている作者から生まれたことばだからこそなんだろうなぁと思う。

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