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なんの日でもない、家族写真

娘と夫と私。
親子3人ではじめての家族写真を撮った。

なかなかどこかへ行く機会も、3人で写真を撮ってもらう機会もないまま、嵐のように毎日が過ぎてしまっていた。


〝家族写真、撮ってないね〟

撮影したのは、これといって何の日でもなかった。
娘の1歳の写真とするには、数ヶ月程早い。
ハーフバースデー?いやいや、それにしては数ヶ月過ぎている。

撮影したきっかけは、突然夫が「そういえば、家族写真撮ってないね!」と言いだしたことだ。
特に前々から〝子どもが産まれたら、家族写真は撮りましょう〟と決め事をしていたわけではない。
何となく、撮れたらいいねくらいの話だったし、これまでにあった生後100日とかお宮参りとかの娘のイベントでさえもコロナやら夫の仕事やらでちゃんとした写真は残せていなかった。

私は、ここまできたら撮るならもう間もなくくる1歳で撮ったらいいんじゃない?と初めはそう思った。
けど、それじゃ0歳の写真がないよねということで、今回撮って、すぐまた1歳でも撮ればいいんじゃない?ということに話がまとまり、なんとも中途半端な時期に、急きょスタジオで写真を撮ってもらうことにした。

「はい、チーズ!」じゃ、撮れません。


元々私は、写真を撮られることがとても苦手だ。
写真写りも相当ひどい。なんだか写真写りが悪いと言うと、実物はもっといいのにと思ってるみたいに聞こえるが、そうじゃない。本当に周囲からもネタにしていじられるほど写真写りが悪いのだ。
そして、私のみならず夫も写真が得意なタイプではない。(夫は目をつぶってる写真8割!)

だから、「みなさーん!こっち向いてくださーい!はーい!撮りますよー♡」
→ここで、カメラの方を向いておしとやかに微笑む。もしくは自分の1番のキメ顔。

なんてことは、どうしてもうまくできない。
だから、今回家族写真を撮ると決めた時は大丈夫だろうかと心配だった。
まぁ娘がメインだし!とは思ったが、とは言え出来るならば家族全員を自然に撮ってくれるところにお願いしたいと思ったので、色々とフォトスタジオを探し、ありのままの家族の姿を撮っている素敵なスタジオを見つけ、そこにお願いすることにした。

フォトスタジオと言っても、子供向けのPOPな感じではなく、カフェ併設の洗練された空間で、大人も居心地の良い雰囲気だった。
(どんぴしゃの好みだったので、入ってすぐ私が1番テンションが上がってた!)

撮影自体には特にこれといって希望のカットもなかったので、ある程度自然にお任せすることに。


わたしたちの日常

動きたい盛りの娘は、ハイハイしたり、立ったり、ちょっと歩いたり、スタジオ内を自由にさせてもらって随分とご機嫌よく撮影がスタートした。

途中、抱っこしているところも撮ってもらったが、基本的に自分で動きたい我が子を解放し、おいでおいでー!と夫と呼んで競ってみたり(私はほぼ全敗!)スタジオにある植物が気になっていじいじしたり、影を見つけて遊んでみたりととっても自由にさせてもらいながら、娘も終始楽しそうに撮影を終えた。

多分一時間ちょっと?の撮影だったが、撮られていることをあまり意識することなく、いつも通り、娘と遊んでいる日常を切り取ってもらった感じだった。

仕上がった写真は最後にスライドショーにして流してくれたのだが、写真を見て驚いた。

娘がかわいすぎる!!!!!という親バカは一旦置いておいて。
ちゃんと、母親と父親のよい表情をしている私と夫の姿がそこにあった。そして、自分で言うのも何だが、私たちの愛情がこの1枚1枚の写真に滲み出ていた。

写真を残す意味

娘はいつまで一緒に写真を撮ってくれるかわからない。
いつまで一緒にいられるかだって、わからない。

娘が大きくなった時、この家族写真を見て
「あぁ、こんなに愛されて過ごしてきたんだなぁ」って実感してもらえたら嬉しいなと思った。

そして、普段は娘を撮ってばかりで2ショットすらほとんどない私にとっても、娘の今しかない0歳のこの瞬間を家族みんなで一緒に残せたことは、間違いなく宝物になるだろうと思う。

帰宅後、もらった写真のデータを見ながら夫と話した。
娘がもう撮りたくない!!と言うまで、家族でこうやって写真を撮り続けようねと。

いつでも見られるようにと、携帯にデータを写し、かわいいなぁと連呼する夫。

撮って良かったな。

“写真を撮ってもらうのも悪くないなぁ”
そう思えた、なんの日でもない、はじめての家族写真。

(次撮ってもらうときは、もうちょっとちゃんとメイクしていくことにしよう)





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