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サトウのび
2020年10月8日 20:22
1188 瀬戸内海上 波穏やか風爽やか。しかし、一隻の船が今まさに沈まんとしていた。 原因は、鮫(サメ)! 巨大な鮫がその身体を絶えず船に叩きつけている。 船上には源義経、そして巨漢の僧兵、弁慶を含む数人の家来たち。相手が武士であれば無類の強さを誇る彼らも相手が鮫とあっては為す術もない。風にさらわれる木の葉のように船上を転がることしかできない。 一方、船の真下、海中に突き出た