革新となるか、理想となるか。
あるメーカーのカラー剤体験を営業後にやった。
メーカーさん曰く、やればやる程に髪の毛や頭皮が蘇っていくそうだ。頭皮ベタ塗りする方がいい、と言わんばかりに。
アルカリカラー剤は近年、頭皮につけないように塗布する方が良しとされている。薬剤で化学反応している事に他ならないからだ。
「何を言ってるんだ、そんな事あるはずがない」
と言うのは自分だけに限らず、ほとんどの美容師は思うだろう。
それを覆すもの、革新的なものであるらしい。そこまで言われれば試さないわけにはいかないのが、カラーリストの性だ。
プロセス
頭皮にオイルを塗布、
薬剤ベタ塗り、
放置、
シャンプートリートメント、
頭皮にエッセンス。
プロセスは通常と変わらないが、処方されている剤が量子力学で考えられ設計されているらしい。どのような成分が配合されているか、というよりはその成分を使ってどう設計するか、らしい。
もはや美容師にはわからない話になっている…。
美容師にできることは、使って感じるしかない。仕上がりを感じ、経過を見つつ、ダメージの度合いを感じるしかない。これは、研究室で分析しないと何も見えないしろものだ。
もし、蘇りが事実であり、体感できるものであればこれは革新になるだろう。
しみない、アレルギーを引き起こさない、ダメージすることなくより状態が良くなる。これは、業界における革新になる。
こんな、夢物語みたいな事が起きるのか、起きると今後の業界の格差がまた広がることになりそうだなと、思ってしまう。
塗布した時に、しみやすい自分の頭皮はしみなかった。仕上がりの質感はツヤもありいい感じ。でもこれは想定内の範囲。重要なのは経過だ。
現状、ダメージをしない薬剤ということは信じてはいない、というのが本音。
人間、年齢とともに髪の毛も細くなり、乾燥しやすくなるのは必然。
せっかくヘアカラーでキレイになってハッピーになっても、髪の毛はすくんなからずダメージを受け続けてしまうのは避けられないこと。
だから、ストレスなくハッピーになれるような、こんな薬剤ができたらなと、理想が革新になる日をせつに願う今日。
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