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江戸時代の暮らしと「今どき」カラー剤の話!?〜壱

カラーリストである自分が,ここ近年感じていたことを3回にわたりコラムとして書きました。あくまで個人的意見をふまえたコラムです,あしからず。よろしくお願いします!!

※※※


ラジオから流れる話に耳を傾けていると面白い事を話す人がいた。

彼女は数年前から冷蔵庫を持たない生活をしているらしく、そうなったいきさつを話していた。地震→原発→節電→ライフスタイルの見直し、簡潔に書くとこんなところである。ライフスタイルを見直す、いや発想を変えいきついたことが冷蔵庫を持たない生活だそうだ。

続けてこう話す。

江戸時代にはもちろん冷蔵庫なんてない、とうことはそれでもヒトは生きていける。この発想は現代の文明機器が溢れかえる世の中にはありえない発想。冷蔵庫が無いなら無いなりの生活をすればいいという事。

冷蔵庫は今やインフラみたいなもので、ほとんどの家庭にはあって当然のものである。このようにあらゆる物事が便利になった今の時代、買えば手に入れる事ができ不便さを感じることのない時代だからこそ考えるべきこともあるのではないだろうか。


なぜこのような話をするかというと、美容業界誌の編集の方やサロンオーナーの方とカラーの流行りや教育などの話を聞いていると、近年カラーに対する意識の低下があるのではないかと思う事がある。

ここ何年かカラー剤も含め日本の薬剤事情はとてつもない進化を遂げてきているように感じる。緻密なコントロールが必要とされてきた「外国人風カラー」(※あいまいな表現ではあるがここではこのように呼ばせてもらう)が簡単に表現できるというカラー剤。


抑えたい黄色味をいとも簡単に抑え、コントロールせずともカラー剤のもつ色の濃さで新生部と既染部を何となく揃える事ができ、そしてあたかもカラーが得意であると言わんばかりにSNSへ投稿する。「ハッシュタグ#外国人カラー」みたいな。下手すると過度な加工を加える始末。

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世の中の一般の方はその写真を見て、「私もこれにしたい!」という理想を描き、実際サロンへ行ってオーダーすると「これは難しいですね,写真の加工で色が変わってますから難しいですよ」、と断られる。こんなエピソードをたまに耳にする。もしくは自分もお客様とこんな会話になる事もある。


ヘアカラーに関して5年前、10年前とはいろんな事が変化をしてきた。 薬剤が便利になる、ソーシャルにイメージを打ち出す事が簡単になる、様々な事が便利に都合よくできる時代になってきた。これからの時代のヘアカラーはどうなっていくのだろう。

つづく

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