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下がらないイス。
美容室イスは仕事を効率的にできるように上げたり下げたりできる。
多くの人は美容室にてこの上げ下げのアトラクションを楽しんでいる事と勝手に想像する。担当美容師の背が高ければ高い程、アトラクションの高度も高くなり、その他を見渡す事ができるのではないだろうか。
このアトラクションイスで仕事をするということは、腰痛持ち身長178cmの自分としては、これがなきゃ仕事ができないと思っている程に重要な環境条件である。
低い状態は腰を曲げる必要があり塗布する20分位の時間、腰を曲げた状態で身体を維持する事はもはや不可能なのである。
自分のお客様は、その他のカラーリストが担当する誰よりも高い視野を得ている。とはいえ上げすぎると一緒に塗ってくれるアシスタントにとっては仕事できない状況になりかねないので、適度な高さを保つ事が多い。
昔、若輩者だった自分は忙しく疲れてしまっていたのだろう、大変な失態をおかしてしまった。
体格の良い、ふくよかな、やや太めな(これくらいの表現をすれば想像できるだろうか)、女性のお客様の施術が終わりイスを下ろすためにレバーを踏む際に、口からポロっとこぼれてしまった。
「よいしょ!」
「!」がつく程に勢いよくは言わなかったと信じているが、確実にお客様には聞こえてしまっていた。
その場の空気はご想像にお任せする。これは美容室で言ってはいけないワード、ベスト5に入るのではないだろうか。「この後どこか行かれますか?」みたいな。
髪の毛を気持ちよく仕上げ、イスを下ろして不快にしてしまった、なんて気のいい事言っている場合ではなかった。
というイスにまつわるエピソードを書いたが,読んでいる方でこんな経験をし不快な気持ちさせてしまっていたらすみません。
本来デフォルトとしては、イスは下まで下がっている。誰もが座りやすい高さに下げられている。
そして人が座り、仕事のしやすい高さを調整をする。
だけど今は一日中上がりぱなしのイスがいくつかる。誰もが座らないように。
世の中のディスタンスを保つ為に今は仕方が無くの措置をとっている。混み合わないように、予約数の制限もしている。
早くイスを下げて人が座れるようになる事を願うばかりである。
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