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美容師の日常のこと

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髪の毛のことが日々、気になります。
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#スキしてみて

チャチャをいれる、の間違った使い方。

モデルさん1人に対して、囲み取材をする報道陣のごとく各自いろんな手を加えていく。 髪の毛を触る人、 カメラをもちシャッターを押す人、 メイクをし手直しする人、 衣装の準備をし試行錯誤し合わせる人、 専門性を持たせるのであれば最低人数4人といったところか。 やろうと思えば 髪の毛とカメラをやる人、 メイクと衣装をやる人、 2人いればできなくはない。 まあ、やろうと思えば1人でもできる人はいるのだろけど、作品の持っていき方によっては大変になりクオリティに響いていく。 髪

一晩寝かす。

後輩から撮影のモデルさんのカラーデザインの仕込みの相談をされ、自分だったらどうするだろうかと色々考えてみる。 ホームページリニューアルにあたりサンプルデザインがデザイナーから上がってきて、どうするべきか考える。 サロンのブログについて今後どうしていくべきか悩みつつ、編集担当を当分任せるべきか考える。 考える事がたくさんあるなーと思いつつ、 考える事があるということは、いい事だと思いつつ、 どれから手をつけるべきか考えつつ、 答えが出ない時は 一晩ねかせよう これが自

下がらないイス。

美容室イスは仕事を効率的にできるように上げたり下げたりできる。 多くの人は美容室にてこの上げ下げのアトラクションを楽しんでいる事と勝手に想像する。担当美容師の背が高ければ高い程、アトラクションの高度も高くなり、その他を見渡す事ができるのではないだろうか。 このアトラクションイスで仕事をするということは、腰痛持ち身長178cmの自分としては、これがなきゃ仕事ができないと思っている程に重要な環境条件である。 低い状態は腰を曲げる必要があり塗布する20分位の時間、腰を曲げた状態

いざチャミスルグラスを探して新大久保へ。

まだまだ我が家の韓国ブームは終っていない。 Netflixで配信されている韓国ドラマ「梨泰院クラス」(全16話)の影響もあり、韓国料理とお酒が度々我が家の食卓に登場している。 前回韓国ブームについて書いたのが7月31日だからもう2ヶ月が経とうとしているとは。そいうえば空き瓶を捨てる際にチャミスルの瓶がやたらと多いなと。 という事で,上京して21年「韓国といえばの新大久保」に初めて降り立った。 こんな時でも、というのはなんだが,人多し。 原宿の竹下通りを思わせる人の数

魂をこめる

理論的な事を伝えることは、教育としてはとても大切な事だと思う。 でもたまには精神論みたいなものを振りかざすときもある。 忙しい時に、若者アシスタントにカラー剤をマドラーで混ぜてもらう事がある。 その時に、自分は真面目な顔をしてこう伝える。 「魂をこめてね。」 そのように伝えると、何も考えずに混ぜるよりは1.5倍は良くかき混ぜてくれる気がする。 気持ちを込める、魂を込める、これはただの精神論だけではない。 よくかき混ぜることで物質への作用としての効果も確実にある。

デビューする喜び。

今週は、嬉しい事が一つあった。 長年アシスタントをやっていた若者がスタイリストとしてデビューできたことだ。 こんなときだし、パーティでもして盛大に祝って上げられないことが残念ではあるが、1つの下積みが終わりあらたなスタートにたったという事になる。 落語家的に言うと、2つ目から真打ちになるようなものだろうか。 自分1人の責任でお客さまをキレイにし、お金を頂く。それが自分の給料に反映される。お金の話になるとなんか夢も希望もない様な感じに聞こえるが,スタイリストとしてデビュ

江戸時代の暮らしと「今どき」カラー剤の話!?〜壱

カラーリストである自分が,ここ近年感じていたことを3回にわたりコラムとして書きました。あくまで個人的意見をふまえたコラムです,あしからず。よろしくお願いします!! ※※※ ラジオから流れる話に耳を傾けていると面白い事を話す人がいた。 彼女は数年前から冷蔵庫を持たない生活をしているらしく、そうなったいきさつを話していた。地震→原発→節電→ライフスタイルの見直し、簡潔に書くとこんなところである。ライフスタイルを見直す、いや発想を変えいきついたことが冷蔵庫を持たない生活だそう

グレースケールと自己肯定感と。

田舎山育ちの自分は、視力の良さは30歳くらいまでは自信があった。 カラーリストになっても自分は目がいいという自負をしていた。 今は、もうメガネがないとPCの文字が見づらいくらいにまで視力は落ちたが。 今朝、突然、色盲になり色が見えなくなった、 ということを妄想した。 どうやって、カラーリストをしていけばいいのか… なんて。 暗めなグレイをみてこれは赤かな?とか、薄めなグレイをみてこれは黄色かな?とか、認識できるのだろうかと、目の前の風景をグレースケールに変えて

子供達に色の錯覚を感じてもらう。

1年くらい前、娘の保育園での保育士体験記だ。 「パパも早くせんせいやってよ〜」 とせかされ重たい腰をあげ、園の先生に保護者が保育の体験をできる保育士体験を申し込んだ。せっかくやるならと思い、自己紹介がてら簡単プレゼンのためプロジェクターの使用が可能かどうかを先生に聞くと、いいですよと即答。KEYNOTEによるスライドを使った、色の勉強みたいな事は仕事でもやっているし大して苦ではなく、むしろ幼児に対して授業をできるという好奇心も強く持っていた。 「どんなリアクションをする