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美容師の日常のこと

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髪の毛のことが日々、気になります。
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2020年7月の記事一覧

ツヤを失った髪の毛

社内活動として「部活」を始めた。 文芸部活動として、今回の活動内容 →言葉くじ引きして引いたキーワードを使い短編を書き読み合う。 今回、くじで引いた言葉は ・ツヤを失った髪の毛 ・子供の頃から変わらない 以下、雰囲気ものですのであしからず。 ※※※ 晴れた日の午後には必ず決まって見る事ができる。 それは,子供の頃から変わらない自分にしか見えないものなのかもしれない。 でもそれは、他の人から見るとどのように映り込むのだろうか。けして同じようには見えていないのだろ

文芸部としての活動。

最近、社内活動として「部活」を始めた。 衣服部、美術部、写真部、映像部、文芸部。 月に一度だが、2時間位を目安に活動。 文芸部に所属する事になり、いや希望してしまった。写真とか好きだし映像もいいかなと思ったけど、せっかくnote続けてるし読んだり書いたりするのもいいかなと思い文芸部に決めた。 小学校、中学校、高校とずっとサッカー部だった自分は、ひたすらに走っていた。暇さえあれば,走っていた。今思えば,どうしてあんなに走っていたのだろうとも思う。あれだけやったという精神

キャラクターにフィットする髪の色があり、そして髪の色が個性を引き上げてくれる。

2ヵ月前にブリーチをした大人のお客様。 今日はどうしますか?と伺うと、白っぽい感じがいいと言う。 もう充分楽しんで、今日はトーンダウンかなと思っていた自分が甘かった。 彼女はこう話す。 「カラーを変えることがこんなにも楽しいことなんて、もっと早くからやっていれば良かった。」 こんなにもはっきりと、カラーが楽しいと言ってもらえるとカラーリスト冥利につきるものだ。 「周りからの反応はどうでしたか?」 と質問。 「まず第一声に、どうしたの?何かあったの?」 と言われる

写真を撮るために、1度戻るという行動。

通勤中やる事と言えば、ラジオを聴きながら、今日1日の事を考え歩く事。 あとは気になったものを写真に撮る事。 通勤中、ふと目に止まったのが一輪の花。 柵の間から外を覗きこむように、顔を出しているかのよう。 曇り空の下、凛とした感じがどうにもいい感じ。 むむむー、これは写真に撮りたいという衝動が。 一度は通り過ぎたけど、振り返り誰もこちらに向かってきていない事を確認。横断歩道を渡ろうとしている女性が15mくらい先にいるが、こちらに向かってくる様子ではない。 iPhone

カットに負けないカラーでの変化はどれくらいなもんか。思い切ったミックスの衝動を抑えこまない勇気が必要なのだと。

あるお客様との会話で。 前回数年ぶりにカラーをしたというお客様。赤味が嫌で、今回は暗めで青味強めなダークブラウンにしたいととの事だ。 ミックス自体はなんてない事ではあるが。 カラー剤を塗布しながら、 「今回は暗めがいいんですね。身体的にフィットする感じがあるんですかね」 「そうですね,昔はブリーチもしたんですけど、明るいのがどうも似合わないのか落ち着かなくて。」 「へー、ブリーチ。学生のときですか?」 「成人式のときでした。グレーぽくしました。」 「赤味が強そ

テイスティング

どんな味なんだろうと想像する。 一口飲み、口の中で転がすように味わう。 そんなにお酒に詳しくはないが、この瞬間は新たな出会いや発見に興奮を覚える。 雰囲気のいいバーで、ゆっくりとした時間を過ごし気持ちよく飲めるって最高ですよね。早く行きたいものです。 ※※※ どんな色なんだろうと想像する。 新しいカラー剤がサロンに届くと、早速試す。 カラーリストたるもの、剤のスペックと色の発色感を試したくなる性分。 毛束を染めたものも合わせて預かるので、こういう色なんだなと想像し

魂をこめる

理論的な事を伝えることは、教育としてはとても大切な事だと思う。 でもたまには精神論みたいなものを振りかざすときもある。 忙しい時に、若者アシスタントにカラー剤をマドラーで混ぜてもらう事がある。 その時に、自分は真面目な顔をしてこう伝える。 「魂をこめてね。」 そのように伝えると、何も考えずに混ぜるよりは1.5倍は良くかき混ぜてくれる気がする。 気持ちを込める、魂を込める、これはただの精神論だけではない。 よくかき混ぜることで物質への作用としての効果も確実にある。