『箱庭の巡礼者たち』恒川光太郎(著)
ゆるく繋がってるファンタジー短編集。恒川光太郎なので、いつホラーになるかとドキドキしたが、最後までファンタジー100%。作者インタビューによると、たまたまそんな気分だったそうな(笑)
しかし最後の世界、二度と出られないっぽいし、強制リセットかかるしで、『驚愕の曠野』みがあってちょっと怖い。
箱庭の箱はタイトルにもなってるが、存在感がかなり薄いので、ラストに再登場してほしかったな。
お話は、中世風の世界が見える箱だったり、時間を進めることができる銀時計だったり、不思議道具がモチーフ。舞台は日本だったり異世界だったり様々。異世界は階段降りたら別の異世界と繋がっていたりして面白い。そんな世界が、キャラの再登場でちょっと繋がりにやっとしてしまう。
一番好きなのはAI。お友達AIから、まさかの進化でびっくり。どこまでゆくのか気になる。
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