『星界の紋章』森岡浩之(著)
傑作スペオペ。ストーリー、キャラ、世界観、すべてが満点。さらにシナジーで150点、ユーモアあふれる会話が最高すぎて200点になってる。
もう30年近く前のラノベで、アニメ化もされてるが、なんか食指が動かず未読だった。しかし、米村孝一郎の漫画版『星界の紋章』ではまり、続きが気になり手を伸ばす。
本書は漫画化範囲内だが、きっと省かれたエピソードとかがあるだろうと楽しみに読むも、まったく無かった。ここまで忠実な漫画化だったのかと吃驚。
お話はSFでボーイ・ミーツ・ガール。人類が銀河中に散らばった未来、地上の平民がいきなり貴族となり(親が星を売った)、皇女と知り合う。と同時に星間戦争が始まり…。とてんこもり。しかし、無知な主人口視点で話が進むので、すんなり入って行ける。説明とストーリーが同時進行なので、なんで? どうなるの? といろんな種類のドキドキが絶えず襲ってくる上、ユーモアも切らさないので、読んでいて楽しくてしょうがない。名シーンだらけなので、最初から最後までオススメ。
星界シリーズとしては、プロローグだが、お話として完成しており、作者も本編は星界の戦旗からで、これは外伝だ、と言っているほど。正直、続きは完結してないので、読まなくても良いかなと思ってしまう。(もうWikipediaで粗筋を読んでしまい、気になってしょうがないので読むけど)
唯一の欠点は表紙絵。これだけは時代を感じてしまうので、各位、米村孝一郎絵でアップデートされたし。というか、漫画版も最高なので両方読もう。
星界の戦旗キャラも描き下ろしてくれないかなぁ。
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