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『カミサマはそういない』深緑野分(著)

目を覚ましたら、なぜか無人の遊園地にいた。園内には僕をいじめた奴の死体が転がっている。ここは死後の世界なのだろうか? そこへナイフを持ったピエロが現れ……(「潮風吹いて、ゴンドラ揺れる」)。僕らはこの見張り塔から敵を撃つ。戦争が終わるまで。しかし、人員は減らされ、任務は過酷なものになっていく。そしてある日、味方の民間人への狙撃命令が下され……(「見張り塔」)。現代日本、近未来、異世界――様々な舞台で描かれる圧倒的絶望。この物語に、救いの「カミサマ」はいるのか。見たくない、しかし目をそらせない、人間の本性をあぶり出すダークな短編集。

怖いというより嫌な気分になる系ホラー短編集。澤村伊智っぽかったり、恒川光太郎っぽかったりするが、新鮮な面白さ、驚きは特に無い。『ベルリンは晴れているか』が本当に好きなので追っている作家なのだが、正直、もうよいかな、という感じ。

面白くないわけではない、という感じなのに話や設定に矛盾があると、余計ガクッとなる。とくに最初と最後の話が顕著なので構成のせいで損してるかも。

以下ネタバレだがガクッとなったところ。野暮だけれども。

1本目、実家の温泉をしらないのになぜ行き先が違うとわかるのか。

ラスト、ラジオ局の電源どうなってんの。後、トランシーバーどんな出力やねん。

#読書感想 #読了 #ネタバレ #ホラー

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