『面白いとは何か?面白く生きるには?』森博嗣(著)
本書では、「面白さ」が何なのか、どうやって生まれるのか、というメカニズムを考察し、それを作り出そうとしている人たちのヒントになることを目的として、大事なことや、そちらへ行かないようにという注意点を述べようと思う。
同時に、「面白さ」を知ること、生み出すことが、すなわち「生きる」ことの価値だという観点から、「面白い人生」についても、できるだけヒントになるような知見を、後半で言及したい。
――「はじめに」より
タイトル通りのことが滔々と語られる。もやっとした概念を綺麗に言語化する手腕が素晴らしい。
しかし、誰しもが思っている事をわざわざ言語化したところで、あぁうんそうね、としかならない。作者自身が本書で語っている面白さがこの本に無いので、面白い本ではない。
若い人には説教臭く、自らの気付きでないため身にも付かず、年寄には分かりきったことの追認でしかない。誰に向けた本なのかな? と思わざるを得ない。
とはいえ、アウトプット、言語化の教科書として超優秀なので、国語関係の人にオススメ。
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