『奏で手のヌフレツン』酉島伝法(著)
SFで異形なのに朝ドラ! 太陽が地を歩く球状地底世界で、人だけど人じゃない一家3世代に渡る日常と死にゆく太陽が描かれる。ラストのオーケストラ(音楽で太陽を制御してる)の壮大さも素晴らしいが、丁寧な日常描写こそ愛おしい。大満足の一冊。
太陽を失ってしまった集落から、命からがら移ってきた主人公が、差別されながらもなんとか新しい集落に溶け込もうと努力してゆくお話なのだが、世界観インストールがめちゃくちゃ重い。この世界には空がなく、壁があるのみ。遠心力で壁に張り付いてる。そんな中を