『わたしたちの怪獣』久永実木彦(著)
『七十四秒の旋律と孤独』はハードSF寄りだったが、これはエンタメ寄り。短編4つで、怪獣・タイムトラベル・ヴァンパイア・ゾンビとバラエティ豊か。内容も漫画的で楽しく読めたが、目新しさや、読後に残るものがなく残念。
とはいえ、デビュー2作目で、内容よりも文体で新しいことにチャレンジしてる感があるので、まだスタイル模索中なのかも。
ただ、掲題作のラストはちょっとニヤっとなってしまった。
本編と関係ないが、”スマホを閉じた”という描写にひっかかった。切ったも微妙だし、悩ましい。他の