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#別れ

手紙 〜綴〜

手紙 〜綴〜

キィィイイイイイ!

つんざくような急ブレーキの音で目が覚めた。

まただ。頭の中ではその音がずっとこだましている。いつもこの夢で目が覚める。やまない耳鳴りと頭痛。こんな人生さっさと終わればいいのにと顔を洗うよりも先にそんな思いが頭をよぎる。今日もまたのうのうと朝を迎えてしまった。
美音がいなくなったのは7年前。ある日の帰り道に僕と分かれた後、大型トラックにはねられて即死だった。遠くでブレーキ音を

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喪失に唄う冷たい雨

喪失に唄う冷たい雨

外では静かに雨が降り続いていた。

今朝の夢は美音の夢だった。白い光に包まれて遠ざかっていく彼女。手を伸ばしたが、僕にはその手を掴むことが出来なかった。そのまま光に吸い込まれるように彼女はいなくなった。

はっと目を覚ますと、時計は朝7時を回っていた。目を閉じればもう一度彼女が現れるような気がしたが、期待とは裏腹にただ真っ暗な世界が広がるだけだった。遠くに雨の音が聞こえる。憂鬱に押し潰されて起き上

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