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第一印象は不変なものか

あるとき私が歩いていると通りがかった人がこんなことを言っていた。
(ちなみにこれは私の秘技『盗み聞き』が発動した場面の事だ)

「第一印象ってやっぱり大事だよね~」

というわけで今回は第一印象について思索にふけりたいと思う。

さて、この問題を考えるにあたってメラビアンの法則を参照したい。

感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。

ウィキペディア「メラビアンの法則」より

ちなみにこれは第一印象について語ったものではない。つまり「第一印象の半分は顔で決まる」という内容を指し示すわけではないことに注意だ。

しかしこの実験結果から外見、つまり顔が他者をとらえることに有用なものであることがわかる。

ここで私は実験を始めることにした。人をよく見るようにした。もちろん他人に不審がられないように。
他人の印象を遠くから感じ取ろうとすることに数カ月間努めてきた。

しかしながら、とある問題が浮上した。
私は近視であった……
故に人の顔が遠くからはよく見えない。

私は数カ月の間、遠方から人の印象づけようとし続けた。
私がその時に参考にした情報を今書けるだけ書いてみる。

  • 衣服

    • 何を着ているか

    • 何色、どんな柄の服か

    • どんな種類の靴か。

    • 色、メーカー

    • かかとを踏むタイプか踏まないタイプか

  • 身長などの数値

  • 歩き方

    • 歩幅

    • 歩くときに立てる音

    • 手の位置、ふり幅


[特定の状況]
誰かと話している時
(決して誰かにつきまとうようなことはしていないと誓う)

  • 話の内容、しゃべり方、「誰か」との関係性。その人の思考のプロセス。

近くで人を見た時

  • 目線

  • 手の仕草

  • その人の癖

今思いつくのはこのくらいだ。私はおおよそこれらの情報を基に人を印象付けるということをしていた。

実験を通して一つ分かったことがある。
自分と話をしないで人を勝手に印象付けるのは難しいということだ。
ここで「それはそうだろ」と思った人がいるのならば少し待ってほしい。あなたは本当に会話したことのある人にしか印象を付与していないだろうか。政治家、有名人、友人の友人など一度も会話したことのない人物を勝手に印象付けていないだろうか。

(少なくとも私の場合)実際に何度も見たからと言ってその人の第一印象が瞬時に定まることは一度もなかった。

このことから第一印象というものが存在するのかどうか疑ったほどである。
殊に会話したことのない人の印象に関して、実は人が第一印象と呼ぶものは第五印象くらいなのではないか。

さらに付け加えると、「会話をしてみる」
これは印象を定めるために必須なことだと感じた。あくまでも私個人の推測の域を出ることはないが。

結論

第一印象は会話をすることによって変わり得るものである。



今回の内容をとおして新たな疑問が生れた。
印象とはなんだろうか?
この問題の解答を言語化するのはかなり厄介なことだと考えたので、後日記述することにする。


そして私はくれぐれも怪しまれることのない程度に実験のため他人のことをじろじろとみていくことにする……もちろん変な意味ではなく。


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