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的確なSympathyをする方法

これからの時代に必要なこと。それは共感(Sympathy)な訳ですね。今回はこの共感について話していきましょう。

なぜこれからの時代に必要なのか?

冒頭でも申し上げた通り、共感はこれからの時代に益々必要となってくるものであります。
なぜか。近頃ソーシャルメディアが急速に普及しました。いまではもうインターネットという言葉さえ古いように感じられ、18年かけて起こるようなことが1年の間に起こってしまうというような状態。
この影響を受けて我々の共同体への働きかけというのもずいぶんと変わりましたね。過去を見ると我々は村、地域、国と大きなコミュニティに属していました。そこでは皆が顔見知りで時には助け合ったり、醬油を借りたりなんてことも行われ、ともかく互いの認知はなされていた時代でした。
しかし今。無論地域によって異なりますが、それが失われている、つまり村というコミュニティの概念が消失した地域は間違いなく存在しますね。都市部になるにつれそういった傾向は強くなるようにも思われます。
なぜか。ここでソーシャルメディアといった代替物が出てくるのです。会員数、チャンネル登録数、フォロワー数。それらは大きなコミュニティほどの強制力はないものの一コミュニティであることには変わりありません。そして結びつきが弱い。日ごろそのコミュニティ内で物理的に助け合うことなどまずないでしょう。

そもそもネット上のコミュニティで物理的に近くには存在していないのですからね。今後VRが急速に発達したとして仮想上で物理的に近い存在を感じられるようになり、そこで助け合いが行われたとしてもその助け合いというのは緊急を要するものではないでしょう。娯楽に近いものなのではないでしょうか。

少し話が逸れましたが、結局何が言いたいのかと言うと、我々はどんどん分化していっているということです。孤立化がこの先どんどん進んでいくでしょう。
したがってこのコミュニティの過度な孤立化を防ぎ、また他のコミュニティとの関わりによってより大きな発展を遂げるためにこの共感が必要だと思うのです。

共感するために必要なこと

以下に問いに対する結論を3つほど述べていきますね。

①対話
まずこれは外せない。対話なしに共感は図れない。我々の最大の武器である言語を用いて共感を図ることが共感のための最短ルートであると言えるでしょう。

②なぞる
しかしながら、物理的に会うことができないため、対話をしづらいという人もいることでしょう。そんなときはこの「なぞる」という行為がとても役に立ちます。「なぞる」とはまさにSympathyのことで、自分が相手の立場になって事象を体験してみるという推量のことを指します。この「なぞる」行為は歴史を考える際にもたいへん有効で歴史の本質を知るためには欠かせないものでもあります。

③発信
これも非常に重要な事です。当然のことと言われるかもしれませんが、発信なしには確実な共感をすることは難しいでしょう。発信なしの共感も往々にして行われますがこれは見当違いを招く可能性が高いです。互いに発信しあい双方向な情報の認知を行うことでより正確な共感ができると私は思うのです。

以上、簡単に三つほど的確なSympathy(共感)を図る方法について紹介させていただきました。
くどいようですが過度な孤立化を防ぎより大きな発展を遂げるためにこの共感がたいへん重要になってくるのです。分化した共感なき社会は時間の経過とともに互いのコミュニティの溝を深め、いざ対立してしまった際に非難の応酬という醜い行為をするでしょうから。



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