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差別化の難しいコーヒーをどう売るか

会社員をしながら、副業でコーヒーをやっている奥田です。NO WAVE COFFEEというオンライン限定のコーヒーショップをやっています。

今日は、差別化が難しいと言われるコーヒーをどうやって売っていくかについて、今考えていることを考えてみたいと思います。
まだ生煮えの段階なので、ちゃんと筋道立ててかけるか不安ですが、
いつも通りつらつらと書いてみます。


いまやっているのはBASEでコーヒー豆の販売がメインです。

中でもコーヒーの定期便がメインになっていて、単品購入は行っていません。定期便も5枠のみで、いまは1枠空いている状況になっています。


なんでそれだけしか売っていなかったというと、それだけしか作れなかったから。
使用している焙煎機が50gずつの少量焙煎型で、1人分の200g焼こうと思ったら1時間くらいかかってしまっていたんです。
そのあと豆を挽いて粉にして、パッケージを作って印刷して、梱包して、とかやっていると5人分作るのに丸一日。下手したら2日かけて発送までやっていました。


ですがこの問題はこれから解消できそうで、この間達成したクラウドファンディングで焙煎機の購入ができたので
これから焙煎できる量が一気に拡大します。(50gから1kgに変わりました。20倍?)


さて、焙煎量(生産量)が増やせるとして、それをどうやって売っていこうかという話になるんですが
コーヒーは「差別化が難しい」と言われています。

それもそのはずで、基本的に多くの人はコーヒーの味になんて興味がないんです。(悲しいけど)
コーヒーの味の違いもマニアからしたら大きな違いがありますが、多くの人からしたら誤差かもしれません。

NO WAVE COFFEEもスペシャルティコーヒーという品質にこだわったコーヒーを扱っていますが、どれがいいものなのかも玉石混交。飲む側からしたらわかりづらいの一言に尽きると思います。

それは頑張って説明してアピールしろよ、っていうところなのですが、
それがなかなか難しいというところから、この「差別化が難しい」という話がきているのかな。なんて思ったりしています。


まず、なにをしないか

じゃあどうするのか。という話なんですが、まずは何をしないのかから考えています。

これはもう僕の中で答えは出ていて、「徹底的に品質と味にこだわった上で、品質や味で勝負しない」だと思っています。

品質と味にこだわって、そこで勝負しない。じゃあどうするんだ!
そんな声が聞こえてきそうです。

僕もまだ自信をもってこうだ!と言えるような立場ではないので
そこだけご容赦いただいた上での話になるのですが
僕は「距離感」かなあと、この前のクラウドファンディングをやってみて思いました。


クラウドファンディングのリターンはコーヒー豆がメインだったのですが、知り合いじゃない人からはほとんど購入されていないんですよね。

それにはいくつか理由があると思っていて
・値段が他と比較したときに高いから
・おいしいかわからないから
・NO WAVE COFFEE自体も知らないから
とかとか、いろいろあると思います。


逆に購入してくれた人は知り合いばかりなんですが
中には普段コーヒーを飲まない、なんて人も支援という形で購入してくれました。
多分良い意味で、購入してくれたものはあくまで「僕への支援」であって、「コーヒー豆」はおまけのようになっていたんじゃないかなと思うんです。

買う意味が変わった、なんて言い方もできると思うんですが
要はこのコーヒーを買う意味が「コーヒー豆がほしいから」ではなくて
「支援してあげたいから」に変わったんじゃないかなと思うんです。
自分でいうとおこがましいにも程がありますが、もうちょっとだけお付き合いください。笑


「役に立つより、意味がある」だ。なんて言葉を少し前からチラホラと耳にします。
山口周さんっていう、なんだか頭の良さそうな人の名言なんですが
僕はこの言葉がすごく好きです。

クラウドファンディングで支援して、コーヒー豆を買ってくれた人は
「熱意に共感した」「頑張っているから」「なんだか盛り上がっているから」という理由で買ってくれました。

これもまさに、「役に立つから」ではなく別の「意味があった」んだと思っています。

さて、そろそろ話を戻しましょう。


どうやって差別化していくか

じゃあどうやって差別化していくのか、っていうところなのですが
結論、「人に会っていく」というのが1番なんじゃないかなと思っています。

品質や味では勝負しない、というのは「役に立つ」という便益の部分ではちょっと勝負するの大変そうって思っちゃったからなんです。
もちろん、徹底して味や品質にはこだわります。


逆に意味がある方なら、勝負できるかもしれないなと思うんですが
今回のクラウドファンディングを見ている限り
支援者はほとんどが友人・知人です。

ということは多分大事なのは距離感。心理的、物理的に距離が近い人の方が支援をしてくれている傾向にあります。

だからやるべきことは、コーヒーの差別化をどうこうとか考えるよりも、まずはたくさんの人に会って、応援してもらう。言い換えると、コーヒーを買う意味を持ってもらうことになるんじゃないかなーなんて考えています。

スタバではなく、ドトールでもなく、僕のコーヒーを買いたいと思ってくれる人を増やすこと。


というわけで、ECでやっていくとしたら、まずは無理なく、たくさんの人に会うこと。
応援してもらうっていう差別化をしていこうかなーと思います。

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