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クオリティは「なぜ」を詰め込んだ分だけ上がる

ぼくはコーヒーが好きなのですが、コーヒーのクオリティはどれだけ「なぜ」を詰め込めるかだなあと思っています。

なぜその生豆を選んでいて、なぜその焙煎度合いで、なぜその温度の抽出を、なぜその器具で、なぜその注ぎ方で、、、

といった感じです。

もっと言えば焙煎度合いも、なぜこの秒数、この温度なのかを明確に説明できた方がいいし

お湯を注ぐときの角度やお湯の投下数など、あらゆることすべてに理由を持っておいた方がいいと思っています。


ぼくはコーヒー屋さんに入って、バリスタさんの姿勢が悪いとそもそもコーヒーを注文しません。

ちなみに姿勢って猫背だとか、そういう物理的なやつです。

コーヒーを注文しないのは、なぜその姿勢を選んだのか、理由がわからないからです。(なにか世界観を演出しているなら別ですが)


プロダクトや体験の設計

最近、クラブハウスという新しいSNSが流行ってますよね。

ぼくはまだやったことがないのですが、その設計がすごいと話題です。


招待制じゃないと入れないとか、シェアできないからスクショするしかなくて、それがTwitterに出回っているとか。とにかくすごいらしいです。

もしかするとこれも、ひとつひとつに理由を持っているいい例かもしれません。

考え抜かれたプロダクトは、ひとつひとつ細かいところに理由を持っている気がします。


これは多分、コーヒーや新しいサービスだけじゃなく、何に対しても言えると思います。

デザインを作るときにも、なぜこのフォントを選んで、この大きさで、この余白で、この色なのか。

青ひとつとっても、なぜこの青を選んだのか。説明できた方が良さそうです。


なぜを5回繰り返すのでは足らない

よくビジネス界隈だと「なぜを5回繰り返せ」と言われます。

あれも根本的には同じことだと思うのですが、何かを生み出すときには圧倒的に数が足りません。

たとえばお湯を沸かして、コーヒーを抽出して、提供する。

この1連の動作だけでも、おそらく100は理由を持っています。(数えたことはありませんが、ちょうどぴったり100です笑)


まとめると、論理的な思考をするためなら、おそらく5回ほどでいいですが

クオリティを高めるということだと、もっと理由を詰め込んだ方が良さそうだなということになります。


どうしたらクオリティを高められるのか

コーヒーの場合でいうと、やっぱりまずは知識が必要です。

当然ですが、どうなったらどうなる、という最低限の基本となる知識があった方がいいと思います。


その次に経験値。

考えつくあらゆることをじぶんで実験してみて、言われいていることが本当かどうかを徹底的に確かめる作業が必要です。

抽出の前に「蒸らし」をする人が多いけど、本当にやった方がいいのか。という実験とかですね。

ちなみに昔、水の硬度が気になっていろんな硬度の水を買ってきて、コーヒーの実験をしたこともありました。


最後が見落としがないか確かめること。

一連の作業を書き出してみたり、特徴をとにかく数を多く書き出していって

作業を見つめ直していくことです。

コーヒーだと、毎日同じような作業を繰り返すので、じぶんの動作を冷静に考えながら淹れることかもしれません。

やっぱりこの辺は、何十年とやっている方の所作が美しいです。


というわけで、今日はクオリティを高めるには「なぜ」をどれだけ詰め込めるかという話を書いてみました。

ではでは。

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