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ソムリエがワインセラーから「今日」と言う名の時のワインを取り出す

ソムリエは丁寧に封を開け私のワイングラスに時を注ぎ込む

私はいつもソムリエにお願いする

時の一雫(ひとしずく)、一瞬たりともこぼさぬように

ワイングラスに時が満たされると私はゆっくりと飲み始める

一口一口、時の芳醇な味を楽しみながら

時のワインはその日によって味が違う

時に甘く、時にほろ苦い

一昨日は妻と、昨日は親友と一緒に時のワインを楽しんだ

お互いの時のワインを片手に同じ時間を共有する至福の時

「明日」と言う名の時のワインはどんな味がするんだろう

それを考えるのはいささか欲張りだ

今は「今日」と言う名の時のワインを楽しもう

時の一雫、一瞬たりとも残さぬように

2012/12/06


10年以上経つと時間の好みが変わるようで、
今は一人の時間が至福の時となっています🥃

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