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How are you?

おはようございます♪いい天気の週末でしたね。金木犀の香りが一段と強くなった感じ。香りを感じながらぼんやり散歩する平凡な週末。

ずっと一緒にやってきたベーシストが米国ミシガンに赴任したため穴が空き、Covid19も一段落したので人数を絞ってライブをやりたいのだけれど、ベースどうしようね・・と考えあぐねていたら、練習スタジオの掲示板に「やぁ、僕はアルフレッド。ポップス、ジャズ、ロック、どんなジャンルでもベースを弾きます。声をかけてくださいね!」という英語の張り紙があるのに気づき、早速連絡!ライブを見据えての助っ人参加を了解してくれたので、メンバーに加わってもらうことになりました。

カリフォルニア出身のアルさん、62歳。重電系インフラの設計技師として世界を渡り歩いていて、60を前にして退職、今のパートナーの実家がある名古屋に最近引っ越してきた方。カリフォルニアではスタジオミュージシャンとして演奏していた経験もあるからか演奏テクも、音楽シーンの知識もとても深いことに加え、とにかく「雑談王」。目を合わすと何かしらの「雑談」がどんな時も始まります。練習のちょっとした合間にも、「コレッキーさーん(うちのギタリスト)、今のプレイのリフは、バンド◯◯のギタリスト、▲▲みたいだった。I like it!」。終始こんな感じ。

2〜3週間前にアルさんの歓迎会を行った時も、カリフォルニアのこと(一部の街を除けばどんどん街が「劣化」していて企業や裕福層が離れ始めていること)から、彼が昔プレイしたプロミュージシャンのこと、もうすぐ結婚する娘のこと、旧知の友人を突然亡くしたことなど、色々な出来事や想いをたくさん語ってくれました。

昨日朝に練習のためスタジオ入りして顔を合わせた時のこと。

アル「ヘーイ、ノビーさーん!How’s going today?」

ノビ「昨日も今日もいい天気だから僕はHappyだよ」

アル「ノビー。この年齢になるとね、朝起きて、『あー、俺生きてる』って気づくでしょ?それだけでAlmost、 Happyなんだよ。例えばね。。」と止まらず話をはじめるアルさん。

彼と話をしながら想っていたこと。食べたものや空気中のマイクロバイオームが日々の自分を継続的に「アップデート」していくように、出来事や出逢いが人間を日々アップデートしてくれる。だから1日として「同じ自分自身」はない。アルさんが体現している「雑談」は、「わかりあう」という対話の共通土壌を作るための欠かせないものだなぁって。

会社の仲間も、家族も、一人暮らしの母も、社外のたくさんの友人たちも、自分の記憶の中にある「その人」と、今目の前にいる「その人」は違うし、自分自身もそう。雑談がどうして大切なのか、そして、挨拶英語の「How are you?」という言葉の深さ、大切さがとても深く身に染みた週末でした。あ、金木犀の場所を感じながら散歩していただけの週末じゃなかった(笑)。

今週も皆さんにとって素敵な1週間になりますように!

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