見出し画像

選択肢があること、先に進めること

おはようございます。今晩から寒波が到来するようで、朝の時点では気温こそそれほど下がっていないものの、空気の中に冷たい風がマーブル状に紛れ込んでいるのを感じる朝です。いつもと違うジョグコースで1㎞続く長い坂を登って暖まった身体にあたる冷たい風が、サウナから出た後の水風呂みたいで気持ちいい(笑)。

QoL(Quality of Life)という言葉が用いられるようになって久しいですが、言葉が出てきた当初、自分にとって「高いQoL」とは、「選択肢があること」・・・多すぎず少なすぎず適度な数の選択肢が目の前に並べられていること・・だったように思います。しかし最近は少し考え方が変わってきました。目の前に並んでいるいくつかの選択肢を前にしている自分がシアワセなのでなく、いずれかの選択肢を使ってでも向かうべきところに向かえることがシアワセなんじゃないかと。「選択肢」は手段でしかなく、本当の幸せは手段を講じてたどり着いたところにあるのかもしれない。

おなかが空いて仕方がないときに、あったかい煮込みうどん、湯気が立っている握りたての焼き鮭のおむすびと豚汁、香ばしい香りが立つ大きな五平餅・・。たしかにこんな魅力的な選択肢が目の前にあることは、シアワセを通り越して至福の時かもしれませんが(笑)、例えばおなかがすいた3人にこの3皿が提供され、自分が狙っていたおむすびを一人が先に手を伸ばしたとして、それは不幸せなんだろうか、というと、ま、相手と状況によるかもしれませんが(笑)、「どれでもいいや♪いっただきまーす!」と残った二つのどちらかを空腹のおなかにいれ、笑いあいながら3人で時間を共有するほうがシアワセな気がします。

要は、手段に固執すると本当のシアワセを見失う。高いQoLとは、目の前にある目標に向かういくつかの選択肢のどれであっても前に進むことのできる状態なんだろうな、と。

クルマだろうが、バスだろうが、タクシーに乗ろうが、送ってもらおうが、走っていこうが前に進めることがシアワセ。世界は自分のためにまわっているわけではないから、色々な理由で目の前にあるはずの選択肢がつかえないことなんてしょっちゅう起きる。手段に固執せず前に進めばいい。自分の素足で長距離を走るようになってから、目の前の事に固執しなくなりました。これをQoLが高いというのかどうかはわかりませんが、坂を登って暖まった身体にあたる冷たい風が心地よく感じたときに、とてもシアワセを感じたことは確かです(笑)。

今日も皆さんにとって素敵な一日になりますように!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?