見出し画像

動機のこと

今年になって本格的に手話を学ぼうと、週に一度オンライン講座を受講し、「5級が前提」というハードルの高いクラスで半泣きになりながらも、なんとか喰らいついて行こうともがいております。

先日の講義の際に、講師の方から「2025年にデフリンピックの開催地が東京に決定したよ!」と教えてもらいました。
2025年デフリンピックの開催地が東京に決定しました
残り3年弱、もう少しヒアリング能力を上げて、日本手話に加えASLも少し取得すれば、世界からやってきた多くの方とコミュニケーションできるかもしれない・・。今の自分の実力から考えると遠い世界ですが、遠くに置いた目標は自らの身体を前に動かしてくれる大切な要素。頑張ります♪

いまでこそ日本手話を使いこなす健聴者の人数も増えてきていて、「手話言語条例」という「手話が独自の文法を持つ一つの言語であるという認識の下、手話を使用しやすい環境づくりを推進することにより、手話を必要とする者の意思疎通を行う権利を尊重」する、という聞くと当たり前のものがやっと条例化したのは、実は東京でいえば今年の9月1日。
東京都手話言語条例について

「手話」がコミュニケーション手段として「正式に」認められるようになったのは、それほど昔のことではなく、私が生まれる少し前に起きた蛇の目寿司事件の裁判のように、聴覚障害を持っている方と健聴者の間には大きな壁が、つい最近まで存在していました。その壁は決して今でもなくなったわけではないのですが、少なくとも「壁がある。乗り越えたい」と思う人が一定数になり、少しずつ往来がではじめた、というのが、昨今の手話言語条例の拡大にも見て取れます。

誤解される言い方かもしれませんが、私の行動動機は「障がい者を助けたい」というものではない。手を伸ばしたい、繋がりたい、と思っている人がいて、でもその先に見えない壁、制度、風習、人によってはトラウマのようなものがあるならぶっ壊して繋がりたい。それが私の唯一の動機です。裸足になってみたいけれど不安で・・という人に「脱げばわかるよ♪」と背中を押し、お日様の下の緑の上でみんなで裸足になる会を主催するのと大差ない(笑)。

ということでこれからも、色々な壁を見つけては乗り越える手助けに行きます。今日も皆さんにとって素敵な一日でありますように!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?