映画 #10 「マトリックス レザレクションズ」
1999年~2003年に公開されていた三部作の約20年越しの続編。
主人公は三部作と変わらずキアヌ・リーブス演じるネオ/トーマス・アンダーソン。
公開週には見ていたのだが、前の三部作を見たのが前すぎてうろ覚えだったため、全部見返していたら一週間経ってしまった…(笑)
話が見えないまま進む前半
マトリックス(1999年に公開された最初の作品)と似たような始まりだが、バッグス(ジェシカ・ヘンウィック)を始めとする、前の三部作では見たことのないキャラクターたち。また、前回の三部作でマシーンシティに遺体が回収されたはずのネオ(キアヌ・リーブス)はなぜかトーマス・アンダーソンの名で世界的ゲームデザイナーとして活躍しており、前の三部作の物語は彼のデザインしたゲームとして存在している。
そんな始まり方だから、最初はどれがマトリックスの世界で(というかそもそもマトリックスの世界なのか?という疑問から)どれが現実世界なのかよくわからなかった。しかし、それが徐々に解明されていくに従って新しいヴィランやあの三部作の後に何があったのかがわかってくるような展開で、前作とは違う意味で謎解き感のある作品だった。
三部作とは違う勢力図
レボリューションズまでの三部作では、電力のために仮想世界に人類を閉じ込める機械vsその状況から開放させたい人類という構図だったが、レボリューションズと今作との間に、機械間での戦争があり、人類側についた機械も多々いるような状況だった。
結局の所、見た目での所属(機械か、人間か)ではなく、思考の違いで戦争が起きるあたり、現実世界(=劇中の、ではなく我々視聴者のいる世界)での争いが起きる理由と一緒だなと思うと、もし現実のAIがマトリックスのようになっても結局同じような事になりそうだなと思った。
トリニティへ焦点の当てられた物語構成
前述したとおり、レボリューションズまでの三部作と変わらず主人公はネオのままだが、今作、特に後半はヒロインであるトリニティ(キャリー=アン・モス)に焦点があたっている話になっていたのが良かった。
物語としてトリニティが現実世界へ戻ることを選択するかが大きなカギを握っていたり、ネオよりも先に空を飛べるようになっていたりと、これまではネオの選択が物語に大きく影響していたのに対し、今作ではトリニティの選択が物語に大きく影響している形になっていて新鮮さがあった。
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